英語のライティングを向上させる方法については、ネイティブレビューを進められることが多いですが、ネイティブの暇な友人がたくさんいるわけでもないですよね。どうやってライティングを向上させるのか?無料ツールを使った方法があります。
ライティング上達のためには
比較的日本人はライティングが得意と言われていますが、僕はまともに英語の勉強をせずに必要に迫られて英語をやってきたので、書く英語がひどいとよく言われていました。また、プレゼンテーションなどでも、ネイティブチェックを受けると、真っ赤になるという状態。
ライティングの向上ための方法としてよく紹介される5つのポイントは、
1)語彙力を増やす
2)正しい綴りを記憶する
3)定期的に読み、英語の使い方を身につける
4)ひたすら書く
5)ネイティブレビューを受ける
というものでした。語彙力いついては際限なく単語は増えていきますが、ビジネスで使う言葉となると各業界ごとに限定されます。正しい綴はコンピューターで書いていれば、ある程度はオートコレクトが修正してくれます。定期的に読むのも書くのも、心構え次第なので、1−4まではひとりで学習できます。
しかし、書いた文章の意味がわかりやすいのか、文法が正しいのか、どう改善すればよいのかというのはネイティブにレビューしてもらい教えてもらうのが一番良いと言われます。改善点を具体的に赤入れをしてもらい、英語的な文章構造へと修正してもらうというのは確かに勉強になります。
ただし、そう都合よく教えてくれるネイティブはいないし、先生を雇うにもお金がかかります。
加えて、ビジネス文書のヘッドラインでは前置詞を付けるよりも短く意図が伝わるように書いたほうがよいなど、必ずしも文法として正しいものが正解とも限らないということで、逐次題材別にレビューを受けるというのは現実的ではありません。一方で、マイクロソフトオフィスのスペルチェックは、昔よりは賢いものの、基本的にはスペルチェックのため、タイポ(綴り間違い)は指摘してくれますが、内容や文法までは踏み込んでくれません。
さらに困惑するのが、アメリカ人やオーストラリア人が書いた英語を、イギリス人が「こんなの英語じゃない」と言いながら直していたり、アメリカ人がイギリス人の書いた文章を遠回りで無駄なジョークが意味不明と書き直していたりと、英語と一口に言っても、なにが正しいのか混乱します。
ありがたいことにネットには、手軽に文章をレビューしてくれるツールが無料で公開されています。無料サービスを利用して、基礎力を底上げしつつ、ここぞ!というエッセイやプレゼンテーションでは必ずネイティブチェックを受けるというのが理想的かなと思います。
無料ツールを利用する
Cambridge English Write and Improveというサイトがあります。このサイトは、IELTS(アイエルツ)という英語の熟練度を測る検定のライティングの向上を支援するサイトです。IELTSは、英語の聞く、読む、書く、話すの4つの英語力の試験を行っていて、0(非受講者)から9(エキスパート)のスコアで評価されます。ブリティッシュ・カウンシルやケンブリッジ大学英語検定機構などが運営することもあり、大学や移住の際に英語力を証明するスコアとして利用できます。難易度については、より馴染みの深いTOEFLの点数で言うと、TOEFL iBTの点数換算で100点が7−7.5に値するということなので、7あたりがとりあえずの目標というところでしょうか。
Cambridge English Write and Improveのウェブサイトにアクセスしてログインすると、難易度別にいくつかの設問が用意されています。簡単なものだと、「学校で旅行に行った感想を両親に手紙で伝えてください」といった設問があり、文章を書いて採点をお願いすると、自動的にレビューされて、文法の間違いなどを指摘してくれます。
僕の場合は、前置詞や時制の間違いや単純なタイポが多いというのが初心者なのですが、適当に文章を書いて採点を依頼すると、採点と一緒に問題点を教えてくれます。
ここでは、前置詞”a”がついていない場所2箇所、接続詞が妥当でないなどの指摘を受けています。
フィードバックをもとに文章を修正していくと、問題がなければ点数化されて合格となります。
難易度も、30ワード程度の簡単な文章から、400−500ワードのショートエッセイまで複数あります。書きっぱなしではなく、何度も何度も文章を修正しながら自分の弱点を確認して、IELTSで求められるレベルの英作文へと学ぶことができるというのがこのツールをオススメする理由です。
IELTSに求められる英語力を試したいのであれば、アゴス・ジャパンが模試を提供しているのでこちらを受けてみるのがいいと思います。実際のテストでは面接などもあるので、ライティングだけではなく総合力を測ることができます。
専門家の使っているツールを使う
Pro Writing Aidというツールがあります。このツールは英語で文章を書く人向けの業界スタンダードなチェックツールです。専門家向けということもあり、マイクロソフトのワードでできるスペルチェックはもちろんのこと、内容の整合性やぼやっとした言葉をつかっていないかなどをチェックしてくれるため、フィードバックが非常に参考になります。
有料のツールなのですが、3000ワードまでは無料で試せるので、英語学習というレベルであれば無料版で十分です。
オンラインツールを賢く使おう
Cambridge English Write and Improveは点数化してくれるので、学習という面ではモチベーションになります。一方でより文章そのもののクオリティを上げていこうという場合は、 Pro Writing Aidを使うと、英語らしい文章へと推敲することができます。
他にも有料無料を問わず多くのツールが存在しています。ある程度英語には困らない程度の能力は前提になりますが、日本語のある英語学習サイトよりも、英語のサイトで英語の学習をすることで、語彙力や典型的な言葉の使い方や設問の言い回しに慣れることができます。
自習ツールをうまく使い英語をかけるようになりたいです・・いつか。