マッキンゼー・ボスコンなど有名外資系の資料からテクニック知る

Consultingプレゼンテーション
geralt / Pixabay

戦略の専門家である、外資系コンサルティング会社がどのような資料を作っているのでしょうか?マッキンゼーやボストン・コンサルティングといった、有名外資戦略コンサルティングが作成した資料から、プレゼンテーションの参考になる手法やファームごとの違いがあるのか確認してみます。

 

 

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Boston Consulting Group

BCGはフレームワークを使って企業の競合優位性やポジションニングを整理していくのは非常にうまいです。この資料では、都市別にラグジュアリー市場の発展と市場の伸び代を整理することで、ラグジュアリーブランドは今後どこの市場に投資するべきか示しています。複数指標をインデックス化した上で、表にマッピングする手法は活用範囲が広いです。

 

 

同じくBCGのラグジュアリーマーケットについての資料です。各マーケットのポテンシャルやカテゴリーやアイテム別の成長度、消費者とブランドの意識の違いなど、本当に多くの数字を使いながら詳細化しています。マーケットを階段状の棒グラフで提示する手法が多用されています。市場を俯瞰しつつ、個別のグループの状態に注目していくためには優れた手法ですね。

 

McKinsey & Company

マッキンゼーの今後伸びる市場についてのレポートです。アイコンを多用しているのが特徴です。最初のページのアジェンダからアイコンを使い、アイコン別に説明していくことで、なにを解説しているのか視覚的にわかりやすい資料となっています。また、すべてのデータをのせるBCGと違い、データから1−2のキーになる数字をピックアップして大きく記載し、その数字の意味を説明することも視覚的にわかりやすいプレゼンテーションになっています。

 

 

同じくマッキンゼーの資料になります。少し古い2013年のものになりますが、説明している資料としては、BCGのMetroulexe Matrixと同じ都市間のファッション・ラグジュアリーの状況と投資優先順位を検討している資料です。こちらの資料も、キーとなる数字を1−2つ大きく記載して、そのバックグラウンドを説明するという手法になっています。 アイコンを適切に使うことはわかりやすいプレゼンテーションの鉄板ですね。

 

Roland Berger

ローランド・ベルガーのホスピタリティ業界の分析資料です。すべてのページで、ヘッドライン・データ・コメントの位置が決まっていて、忠実に守っています。資料の見方を毎回学ぶ必要がないので、数字が多いわりに理解しやすくないですか?とても基本的なことですが、ストラクチャーを守ることの重要性が理解できます。特に、ステータスのレポートなどでは有効活用できる考え方だと思います。

 

AT Kearney

A.T. Kearneyのレポートです。戦略コンサルティングファームというよりも、広告会社のプレゼンテーションに近い言い切り型のプレゼンテーションです。数字も使っていますが、最低限にして、ステップやキーワードにそって概念を説明していく方法が取られています。イノベーションや技術的な部分に強いファームだからこその手法でしょうか。個人的には自分が書く資料に近く、数字や文字量を限定するなどわかりやすさを追求したバランスが参考になります。

 

Booz Allen Hamilton

ブーズ・アレン・ハミルトンのレポートです。IT分野で開発手法の現状などサブセクター向けの資料も多いのですが、デザインシンキングなどを標榜するだけあって、とても資料が美しく配置されています。同じデザインのグラフを使って数字を積み上げつつ、提案の部分はまるでインフォグラフィックのように大きく数字を使いつつ説明しています。このコントラストの使い方は、プレゼンテーションでも緩急をつけることができ、役員向けのプレゼンテーションなどでは効果的だと思います。

 

まとめ

ということで、有名外資戦略コンサルティングファームの資料を見てみました。同じ戦略コンサルティングといっても、資料一つの書き方にファームの独自性や考え方がでていておもしろいですね。

英語の勉強も兼ねならが、 slideshareで戦略コンサルティングファームの資料を参考にしてみてはいかがでしょうか?皆さんのスタイルにあったファームの資料の良いところを自分の資料に適用するとどうなるのか、もしくはプレゼンの相手にあわせて、スタイルを変えるということで、いくつかのファームのやり方を学ぶというのも良いと思います。