高齢者でもできる、英語力学習法

English, Learning英語学習

引退して時間があるので海外旅行に行くと、英語を話せる人は現地の人とコミュニケーションをとっていて羨ましい。少し話をできるだけでもいいので、英語の力を今更だけどできないかと思う方も多いのでは?けど、この歳になってから上達するのは難しいだろう・・。そう諦めていませんか?

 

 

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英語ができるようになるアクティブ・シニア

シニアになってから英語が使えるようになった方と知り合う機会がたまたまありました。

子供が外国人と結婚して海外在住、日本語よりも英語がうまい孫と会話したいと一念発起して、英語があっという間に向上させた方。

中学レベルの英語も忘れてしまったけど、趣味で作り出したウェブサイト作りのために英語の資料を読みこなすようになったシニアプログラマー。

すごく興味をもってどうやって勉強したのか話をしてみると、共通しているのは、英語学習が目的ではなく英語を使ってやりたいことがあることと、自分のタイプにあった勉強方法でした。

 

自分のタイプを知って効率的に学習

脳科学の本によると、ある程度成長すると脳の動き方は、視覚に偏った人と聴覚に偏った人の2種類にわかれるとのこと。スポーツや体を動かすことが好きな方やテレビゲームをする方は視覚から得た情報をもとに、体の動かし方や相手の動きを予想する。一方、話をしたり音楽や文学を嗜む人は聴覚情報から習慣化や文章を作っているらしいです。

あなたの脳みそが視覚タイプであれば、写真や動画に合わせて覚えていく。海外ドラマを見たり文字を書いて覚えていく方が効率的。聴覚タイプの場合は、多読やセンテンスを自分で声にだして覚えていく方が効率的になります。

実は、さきほど紹介したお二人とも聴覚タイプでした。なので、NHKの英語教室を見たりしてもレベルが上がった感がなかったようです。文章を声に出して読むようになってから急激に英語力があがったそうです。

 

続けられる仕組みを作る

さらにお二人ともとってもクリエーティブな方法で、お金をかけず英語を使う場面を作っていました。お二人とも生活に困るほどではないけれど、それほどお金があるわけでもないので、毎月のように英語教室や通信教育を受けるほどの余裕ないということで、シニアのメリットである「時間がる」ということを最大限利用しようとされたそうです。

孫と話をしたい方は、海外の文化的な背景を知りたいということもあり、カソリックの外国人神父のいる教会へ通いだして、原文で聖書を読むという活動に参加したそうです。毎週数人で平日午後に聖書を英語で読んで英語と日本語ちゃんぽんで理解を会話する会、週末の礼拝、夜の礼拝と事あるごとに参加したそうです。いつの間にか、神父と英語で会話できるようになりたいとなったようです。結局彼女はクリスチャンにはならなかったそうですが、無料で英語が習える教会はとても効率的だったそうです。

シニアプログラマーの方は、プログラムを書くのは良いけれどどうしても目が弱くなって細かなプログラムを読むのが大変なので、読み上げソフトウェアで、プログラムを読み上げて確認するようにしていたそうです。そして、投資も趣味な方なので海外投資を初めて英語の財務諸表を読む、英語で行われる株主向けのカンファレンスコールに参加するなど、こちらもお金をかけずに話をしていく仕組みを作り上げていったそうです。プログラミングと投資という専門用語が頻出するところに集中したことで、なにをいっているかすべてわからなくても専門用語と数字が聞き取れればある程度意図がわかるということで、無理なくレベルを上げられたとおっしゃっていました。

ちなみに、僕はプログラムの音声読み上げを実際にやってみましたが、正直かえってわかりにくい、というか理解できず。自分のタイプにあった方法を見つけていくのは間違いなく重要です。

40年、50年、60年と歳をとって経験を蓄積すると、自分の物事の理解の仕方というのは良くも悪くも変えられなくなっています。自分のタイプに会った方法で、しかも継続できる方法を探していきたいですね。

 

発音は気にしない

実はお二人とも、とっても日本人な英語の発音をしていました。これについては、お二人とも早い段階で諦めたそうです。やはり耳が悪くなっている影響はあって、孫のようにネイティブが話すイントネーションをそのまま発音するというのはできないと。

ただ、発音を気にするよりもゆっくりでもしっかり話せば、絶対に伝わるということと。伝わらない場合は別の言い方に言い換えることをパズルゲームのようで楽しいいとおっしゃっていたのが印象的でした。

 

実際、歳を取れば取るほど普段聞き慣れていない音を聞き取るのは難しくなるという研究結果があります。これはヒアリングにも発音にも影響してきます。ただ、どちらもパズルとして捉えるというのは良いと思います。なにを言っているかわからなくても幾つか単語が聞こえたら、それをもとに経験から文章を想定する。発音してもわからないと言われたとしても、自分の過去の経験など、発音しにくい単語を回避してエピソードトークで理解してもらう。

伝わらない、分からないという状況にこまるのではなく、楽しんでワクワクしながら取り組めるずうずうしさが重要なのかなと。

 

英語学習搾取に気をつける

最後にお二人とも強調していたのは、時間があることを最大限利用するというでした。この頃英会話教室もシニア向けのサービスを拡大していますが、このような教室が提供する1週間に1回、2時間程度。これだけでは絶対的な会話量が全く足りないです。

教室で友人を作ることが目的であれば投資の価値はあるのかもしれませんが、1週間に2時間程度というのは忙しいサラリーマンが短時間集中してというのに効率的です。しかし、時間のあるシニアが取るべき方法としては、2時間本当に集中することは難しい、それよりも10分でも30分でも、会話する機会を毎日作るのが効率的で、その10分を作るために2時間時間をかけられるのがシニアの英語学習の優位なところだと言っていました。

実際、家近くに毎日会話できるところがある方ばかりではないけれど、少し遠くてもカメラを持ってゆっくり歩きながら、10分でも毎日会話すると、上達が目に見えて感じられたそうです。

まとめ

目標が明確で、自分にあった方法でも、年齢の限界もあってすべてを実現するのは難しいというのがシニアの英語学習のようです。しかし、その制限を楽しむ余裕と、恥ずかしがらずにパズルのように楽しんで、わからなければ聞き直し、伝わらなければ言い直しをしていくのがシニアの英語学習のポイントのようです。

彼らの言葉をかりると、「英語を自分のものにするために、賢い頭はいらない、ただし、年寄りには年寄りなりのやり方がある。絶対必要なのは、どれだけ英語に接しているかという絶対的な時間量と慣れ。そして、私たちはとても時間リッチ。英語ができないわけがない。」ということですね。

それでも英語を会話する機会を毎日作れないという方は、月額定額で海外の方と毎日話しをすることもできるサービスもあります。だいたい無料体験できるサービスがありますのでまずは体験入学してみましょう。

無意味なお金の使い方ではなく、意味のあるお金の使い方をしたいですね。