英語がある程度使えるようになると気になるのは、名詞の複数形・単数形、時制の一致、冠詞の3つがなかなか慣れず意識しづらい要素です。ライティングエイド(英文添削・記述支援ツール)を利用するにしてもある程度ルールやポイントを意識しておく必要があります。その中でも判断にこまる事が多い名詞の単数・複数について説明します。
英語・英会話で単数・複数は「自分が表現したいこと」に合わせる
人に聞いて確認し、見直すことで記憶の精度があがっていきます。英語を英語で憶えることは実際に利用している時にわからなくなったとしても、英語で確認することができます。結果、確実に英語の力があがっていきます。
ということで、英語での表現を憶えましょう。
単数形はSingular、複数形はPluralです。
単数形の名詞はSingular nouns、複数形の名詞はPlural nounsとなります。
日本語では数えられるか、数えられないかと教えられることが多いですが、数えられるか判断がつかない、あえて言えばなんでも数えられるということで、英語の教科書ではどう教えられているのか確認してみます。
There are two numbers – the singular and the plural.
The singular number denotes but one person, place, or thing. The plural number denotes more than one person, place or thing.
ある程度意訳をすると、自分が表現したいものが1人、1箇所、1つのことであれば単数形を使って、1人以上、1箇所以上、1つ以上のことの場合は複数形を使うようにと書いてある教科書が多いです。端的に言うと、単語によってルールを決めるよりも、自分が表現したいものを中心に単数形か複数形かを決める、ということです。数えられるか、数えられないのか悩むよりもシンプルでプラクティカルですね。
英文ライティングで気をつける複数形のルール
単数・複数 は自分が表現したいコトに合わせればいいというシンプルなルールに従うことで解決しますが、さまざまな複数形のカタチがあります。SとESどちらをつけるのかなど、累計した大枠のルールを把握しつつ例外を把握していきます。
ルール | 事例 |
---|---|
SかESをつける | mat, mats, problem, problems dish, dishes class, classes |
単数形が「s」「x」「z」「ch」 「sh」で終わっていたらES | loss, losses box, boxes buzz, buzzes match, matches rush, rushes |
多くの場合「子音+o」で終わっている場合はES | hero, heroes cargo, cargoes potato, potatoes |
多くの場合「母音+o」で終わっている場合はS | cameo, cameos folio, folios |
「子音+y」はYがIになってESをつける | sky, skies fly, flies country, countries |
「F」で終わる場合はFがVに変わる可能性がある | wife, wives shelf, shelves wolf, wolves |
ENをつける複数形は少ないので記憶してしまう | ox, oxen child, children |
母音が変化するタイプ | man, men woman, wome goose, geese mouse, mice |
単数形と複数形が同じタイプ | deer, sheep, Japanese |
意味によって複数形が違うもの | horse…..horses (馬) and horse (馬車) foot…..feet (足) and foot (歩兵) cloth…..cloths (服) and clothes (クローゼット) |
英語ではなく古語のルールに従っているもの | appendix…..appendices and appendixes axis…..axes |
Mr., Mrs., Missなどの複数形 | Mr….Messrs. (もしくはthe Messrs.) Mrs….Mrs Miss….MissesもしくはMiss |
通常ひとつのものを指す名詞を複数形にして意味が変わるケース | earth (地球)…..earths (大地) ice (氷) …..ices (食べるアイス) tin (鉛) …..tins (缶) |
複数形だが単数形の意味をもつ | news measles politics economics ethics mathematics physics |
複数形がない単語 | police people staff |
英会話上達:常に複数形を使う
数えられる、数えられないという禅問答をしなくてよかったとしても、単数形から複数形のスペルの変化は例外が多くて憶えるのもたいへんです。また、日本語では単数と複数を意識せずに会話しても正しい日本語として伝わるため、意識してもなかなか使えない、もしくは表現が安定しない結果になります。そこで、もっとも簡単な方法としては、
常に複数形を使うことをスタンダードにする
単数形はTheをつけるような明確に単数のときだけ利用する
というルールを利用することです。毎回単数形・複数形のどちらが最適かなど考えていては会話のスピードも文章の記述スピードも落ちます。まず複数形に寄せてしまいましょう。その上で、単数形の場合だけ変化させると意識すると、脳みそが話すスピードについてきます。