マッキンゼー発表:世界の社長が読む書籍2017年版

おすすめの本
jill111 / Pixabay

世界最大級の企業や組織の成功者として、社長・CEOなどのリーダーに登りつめていった人がなにを読んでいるのか。

戦略コンサルティング会社のマッキンゼーが紹介しています。日本人には馴染みのなき会社の方も多いので、比較的日本でも知られているであろう企業の社長をピックアップします。

 

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ジェーミー・ダイモン JPモルガン・チェース

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世界最大の金融機関のCEOが推奨する本は、サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福。バラク・オバマ元大統領、マーク・ザッカーバーグ、ビル・ゲイツなどもリーディングリストに推奨しているそうです。

40歳のイスラエル人歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』は、この謎を三つの重要な革命──認知革命・農業革命・科学革命──を軸に解き明かすという内容。俯瞰的に人類史を勉強できる書籍となっているようです。

積読のまま置いてあります、今度読もう。

ウォーレン・バフェットとのインタビューをCNBCがしています。

 

ドリュー・ヒューストン ドロップボックス

Drew-Houston

ファイルシェアリングサービスの雄、ドロップボックスを率いるドリュー・ヒューストンは、私のウォルマート商法 すべて小さく考えよ禅とオートバイ修理技術The Distracted Mindと、3冊を紹介しています。

 

私のウォルマート商法は、ウォルマート創業者のサム・ウォルトン。ウォルマートが田舎町から世界最大の流通業になるために、倹約を重ねて消費者に還元、敵のいない郊外に出店するハブアンドスポーク、田舎の企業ゆえの人材獲得の苦労と優秀な人材を得た時の喜び、現場主義の徹底など、とても読み応えのある本です。

 

禅とオートバイ修理技術は、初めてこのリストで知りました。元大学講師が息子とともにロードムービーのように大陸横断に出発、道中での思索を、禅、ギリシア哲学、オートバイの修理など重層的に語られるというノンフィクション。この手の世界観はあまり興味を持てない。どちらかというと、大陸横断しながらぼーっと無作為に考え事をしてみたいと思う、ドリュー・ヒューストンが選んだのも、哲学的な内容よりやってみたいという感覚かもしれない。

 

The Distracted Mindは、未読です。テクノロジー関連だと思って表紙買いをしたので、今回概要を読んでみてイメージと違い、積読継続を決定。脳神経外科のアダム・ガザリーと心理学者のラリー・ローゼンが、人間の脳はマルチタスクができるようにはできていない、ただ高速に物事の間をスイッチしているだけと説明します。

メールを読みつつ、LINE書きつつ、テレビ見つつ、とマルチタスクがデジタルツールを使って行われている生活は、簡単に集中が阻害されます。たとえ、LINEメッセージを書き終えようと集中しても、メールの着信がくると、そちらに目が行ってしまう。それを瞑想、テレビゲームなどのテクニックで、より深い集中ができるように学習できる本とのこと。

集中するより、いくつかの作業を同時並行してやるのが好きです。とはいえ、実際効率は悪いけど、飽きないでやりきるには効果的。

彼のMITの卒業式で行ったスピーチは有名です。

 

サトヤ・ナデラ マイクロソフト

satya-nadella

パッケージソフトウェアの巨人マイクロソフトをクラウドベースの会社へと変革するサトヤ・ナデラは、ビル・ゲイツと同じく読書家の側面も有名なようです。彼が薦めるのは、

スティーブ・ジョブズの本で有名なウォルター・アイザックソンの新刊Leonardo da Vinci

バーチャルリアリティの父と呼ばれるジャロン・ラニアーの新刊Dawn of the New Everything: Encounters with Reality and Virtual Reality

オシャレ系小説家モーシン・ハミッドの新刊Exit West

ハーバード大学社会学者マシュー・デスモンドのEvicted: Poverty and Profit in the American City

とすべて2017年に発売された作品ばかり!! 流石に読書が好きな方ですね。

私はどれも未読、買ってない作品ばかりです。この中から興味を持ったのは、マシュー・デスモンドのEvicted: Poverty and Profit in the American City。買ってみようと思います。積まないように読んでみようと思います。貧困と経済問題にフレッシュアイディアをという説明があり、貧困という時に相対的でとらえにくい事象を理解する一助になりそうです。

サトヤ・ナデラが働き方についてインタビューに答えています。

 

まとめ、紹介されている本

海外で仕事をしていると、どれだけ語れるか勝負のような食事会がときどきあります。様々な出自や経験をしてきた人が、歴史や教養という共通言語で戦う、無意味な会話です。それでも、深い知識でアドバイスをしてくれる人や、日本の歴史に詳しい人は、無条件でオープンに会話できる気分になります。

 

実際のところは、どうしようもなく間抜けで下世話な会話をしていることの方が多いですし、そういう連中とは一緒に仕事して、また騒ごうと思います。まあ、教養があれば一緒に仕事したいわけではないということで。

 

とはいえ、他国を訪れたり、迎えたりする場合には、その国の「近代史」をノンフィクションでも、小説でも、漫画でもいいので、読んでおきます。ドメな日本の教育を受けた僕らはまともに近代史を勉強していないので、初めて読む歴史はいつも面白いです。そして、一面的な理解しかない僕等に現地人が共有してくれる輻輳的な知見はエキサイティングです。

 

という卑近な例を出しましたが、グローバル企業のリーダーたちが紹介している本は、因子日レーションの種になりそうな本が揃っていました。

 

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