Slack CEOが役員に必ず読ませる本

おすすめの本

Slack(スラック)は、2013年にサンフランシスコでスチュワート・バターフィールドが創業したビジネスやチームでの利用を中心としたチャットツールです。

SlackはSearchable Log of All Conversation and Knowledgeの略で、ビジネス上で生み出される資産・知識を蓄積・検索できるようにしたものです。メールは個人の情報のためチーム資産としては管理できず、ナレッジマネージメントツールは誰かが更新する必要があるためコストがかかるという中で、リアルタイムのチャットを通じて情報共有やコミュニケーションを促進することが可能となります。

リモートワークなど働き方が多様化する中で、社内ソーシャルネットワーク・コラボレーションツールとして、テクノロジー系の企業を中心に広く利用されています。日本でも利用する企業・ユーザーは増加しており、日本国内で50万人以上のデイリーアクティブユーザー、うち15万人以上は有料ユーザーであると2018年に発表しています。

スチュワート・バターフィールド推奨の本

Slackの共同創業者のスチュワート・バターフィールドが、Slackの役員に読むように推奨している本が、「自分の小さな「箱」から脱出する方法」という本です。

Slackではスチュワートから推薦されて読んだ役員が自分の部下へ推奨し・・と多くの社員が読んでいる本です。原題は「Leadership and Self-Deception」とリーダーシップと自己欺瞞という題名のとおり、企業やチーム内でのリーダーシップについて書かれた本です。

本の要旨は、ヒトは自分の良心に反する行動をとったときに、ひとは自分の箱に引きこもってしまう。事後欺瞞をやめることがリーダーシップにとって重要だという内容をといています。

具体的な例として、夫婦が寝室で寝ているときに赤ちゃんが泣き出した・・どちらかが起きて相手をしなければならないけど、先に起きた夫は寝たふりをして妻が対応するのを待つ。そんな裏切りを積み重ねてしまうことのチームや組織への問題を提示しています。

バターフィールドの理解

スチュワード・バターフィールドは、重要なポイントとして以下の2つをあげています。

他人をモノではなくヒトとしてあつかう

ビジネスをおこなっていると、チームや組織をヒトとしてみるのではなく、ゴールを達成するためのモノ・機能や、迷惑な障害物のようにあつかってしまうことがおうおうにしてあります。

このようにヒトとしてあつかわない結果、ゴール達成への道や協力をえることができない結果となってしまいます。 ひどく当たり前のように聞こえますが、マネージメントのミーティングで営業やマーケティングなど組織を機能としてだけみて、そのヒトをみていない議論が行われることは往々にしてあります。

そうではなく、個別のヒトとして認識して対応していくことで、成果を上げることができるという考え方です。

自分のポテンシャルに嘘をつかない

さきほどの夫婦の寝室で先に起きたのに寝たふりをしていた例のように、簡単にヒトは嘘をつきます。そして、「赤ちゃんが泣いているのに起きないなんて母親失格」などヒトは自分の行動を正当化するための理由付けを始めてしまいます。

ビジネスのシーンでも、うまくいかないのはメールを無視したあいつのせいなど、自分の行動を省みずに正当化のために他人をおとしめることがあります。たとえそれが、言葉として発せられなかったとしても、リーダーの行動から部下は察しますし、結果として信頼を失ってしまう結果となります。この状態で、なにか成功を成し遂げるというのは不可能だとバターフィールドはコメントしています。

自分のできることに目をつむり、嘘をついて箱に閉じこもるのではない生き方、リーダーシップのあり方が重要だというのが、自分のポテンシャル(できること、達成できること)に嘘をつかないというポイントです。