世界一の投資家ウォーレン・バフェットがオススメする3冊

おすすめの本
alessandrodandrea / Pixabay

昔の日本映画を鑑賞していたり、小説を読んでいたりすると、ずっと新聞を読んでいる上司というのが出てきて、昔はよかったなと思う氷河期時代出身のビジネスパーソンは多いのでは?

そんな古き良き生活を地でいくのが今回紹介する世界一の投資会社バークシャー・ハサウェイを率いるウォーレン・バフェットです。

彼は日々の時間の使い方についてインタビューで、1日の労働時間の8割は読書にあてていると答えています。それは、誰かの意見を読むのではなく、たくさんの事実を知って、考えて、たまにそれをアクションするべきか検討するというのが投資家としてやるべきことだという思想から来ているそうです。

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Warren Buffett

彼は同時に、必要なことは意思決定のための知的なフレームワークを持ち、感情的になってフレームワークに沿わない判断をしないために入手した情報を問い続け続けることだと言っています。

毎日500ページ近い書籍やレポートなどを読み続ける生活を続けることは長期投資を行っているバークシャー・ハサウェイのマネージャーだからこそできることもあり、我々一般のビジネスパーソンには難しいです。

ただし、私たちは毎日大量の情報に接しています。ニュースを読んだり、テレビを見たり、友人と話をしたりすることで得る知識や情報を、漫然と触れるのではなく、自分の中のフレームワークに落とし込み理解することを習慣とすることで、複利的な自分への投資となっていきますね。

 

バフェットはバリュー投資を実践しています。バリュー投資とは、実際の株式よりも割安に放置されている個別企業の株式を購入して、本来の価値に戻ったときに売却して利益を得る投資手法のひとつです。

会社に勤めながら株式投資をされている方もおおくいると思います。ただし、シカゴ大学のハロルド・ポラック教授が彼の投資手法を真似ても一般人は成功できないという研究結果を報告しています。

数百億ドルの投資というスケールメリットを教授できない以上、個人投資家は個別企業ではなく優良株の組み合わせファンドに投資することを実際にウォーレン・バフェットも推奨しています。

彼が推奨する本は投資に関わる本が多いのですが、投資手法を理解するために読むのではなく、日々ビジネスの場面で行う意思決定のためのフレームワークや意思決定のための行動を習慣化することを目的とするべきだと思います。

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賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法 ベンジャミン・グラハム

The Intelligent Investor by Benjamin Graham

投資の古典的なバイブルとして著名な本になります。19歳のときにこの本を通して知的なフレームワークを得ることができたとウォーレン・バフェットは語っています。1973年に発行されたということもあり、その後開発されたインデックス投資信託、ETFなども存在しない頃ですし、古いことは否めないです。

紹介される事例も古くて、当時のことがわからない我々には読みにくいですが、手法ではなくその背景となっているスタンスや判断基準をどう持つべきなのか参考になります。

 

 

人と企業はどこで間違えるのか?—成功と失敗の本質を探る「10の物語」 ジョン・ブルックス

Business Adventure: Twelve Classic Tales from the World of Wall Street by John Brooks
1991年にビル・ゲイツがオススメの本として紹介された本です。ゲイツは、この本はビジネスの成功に重要な法則は常に一緒だと思い出させてくれる本だとインタビューで言っています。

半世紀前のアメリカの成功や失敗の物語を臨場感あふれる物語として紹介しています。

事例は古いですがそれだけに登場人物や環境もシンプルだった時代のため、読むことで原題にも通じる教訓を学ぶことができます。

 

 

バフェット 伝説の投資教室 パートナーへの手紙が教える賢者の哲学 ジェレミー・ミラー

Warren Buffett’s Ground Rules: Words of Wisdom from the Partnership Letters of the World’s Greatest Investor by Jeremy C. Miller

ウォーレン・バフェットが1956年から1970年にかけて会社のマネージメントに向けて送ったメモをまとめた本になります。

内容も参考になるのですが、情報をどうアウトプットするのかという習慣を作る上でとても参考になる書籍です。

私は10年近くを海外で働いたり、日本の外資系で働いた時間が 長いのですが、外国人の上司が定期的に自分の発見や気になったことをメールで共有しあうという文化には非常にインスパイアされました。読書は代表的なインプットの方法ですが、それをアウトプットすることも重要です。

定期的にアウトプットしていくことで、より深い理解や他の人からさらなるインプットを受けることもできる機会になります。ぜひ、アウトプットを習慣化してみてください。

 

 

ウォーレン・バフェットはバークシャー・ハサウェイの株主向けレポートで、毎年いくつかの本を紹介しています。多くの本を推奨していますが、どれも難しい問題に直面した人がどのように意思決定をしていったのかということを紹介しているようです。ビジネスは決断の連続です、すべての判断が正しくあることは難しいですが、判断を行う際の基準を持つことを助けてくれる本ですね。

 

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