2017年12月7日に米国アップルが2017年にiTunes Store, App Store, iBook storeなどアップルのプラットフォームで人気だったアプリやコンテンツのランキングを発表しました。
日本のアプリ・ランキングとは大きく違う顔ぶれが揃っていることと、iPhone, iPadだけでなくiWatchのアプリやApple TVのコンテンツのランキングと幅広くなって総合エンターテーメントのようなランキングになっています。同時に、大きなモバイルのトレンドも紹介されています。
- モバイル・アプリの4つのトレンド
- 2017年もっとも人気のアプリとコンテンツ
- 2017 iPhone App of the Year: Calm
- 2017 iPhone Game of the Year: Splitter Critters
- 2017 iPad App of the Year: Affinity Photo
- 2017 iPad Game of the Year: The Witness
- 2017 Apple Watch App of the Year: iTranslate Converse
- 2017 Apple Watch Game of the Year: Micropolis!
- 2017 Mac App of the Year: Aurora HDR 2018
- 2017 Mac Game of the Year: The Witness
- 2017 Apple TV App of the Year: Tastemade
- 2017 Apple TV Game of the Year: Framed 2
- その他に紹介されたアプリ
- 今回紹介されたアプリについての評価
モバイル・アプリの4つのトレンド
アプリ・ランキング編集者が示したトレンドは以下の4点です。
・AR(Augmented Reality)を利用したアプリとゲームの一般化
・リアルタイムで友人や他人と競えるゲームの拡大
・メンタルヘルスやマインドフルネスなどをテーマにしたアプリの拡大
・モバイル・アプリがストーリーテリングや物語のかたちを変えている
2016年にPokemonGoが大きくヒットしたことを考えるとARやリアルタイムでの競争については驚く点ではないですが、メンタルヘルスが大きな位置を占めストーリーテリングの姿が変わっていくのは驚きです。1位にランクしたアプリからどういうことなのか把握してみようかと。
2017年もっとも人気のアプリとコンテンツ
iPhone, iPad, Mac, Apple Watch, Apple TVの各プラットフォーム別にそれぞれゲームとそれ以外のアプリでもっとも人気となったアプリは以下の顔ぶれです。だいぶ日本のランキングとは違いますね。
2017 iPhone App of the Year: Calm
瞑想を手助けしてくれるアプロケーションで、ストレスマネージメント、睡眠導入、呼吸法などの機能を持ったアプリです。このアプリを利用することで、精神的に安定したり、怒りをコントロールしたりすることができるとのことです。アップルのHealth Appにも接続可能ということで、精神状態をiWatchで管理しながら仕事みたいな世界がくるのでしょうか。
Calmをすすめている人のアプリのリストは、Colorfy, Essence — Breathing Relaxation, White Noise Ambience Lite, Pacifica, Headspace, Personal Zenあたりが推奨されているようです。あまりに自分のアプリリストと遠くて、ダウンロードして見てみましたが、Personal Zenは胡散臭すぎて楽しかったです、おすすめ。
2017 iPhone Game of the Year: Splitter Critters
スプリッタークリッターズは、キャラクターをゴールまで導くパズルアドベンチャーゲームです。導き方が画面の上のステージを指でスワイプすると紙のようにビリっと破って貼り合わせてというギミックが気持ちいいです。世界をずらせる範囲と回数がステージごとに決まっているので結構頭を使います。360円と有料アプリですが、とにかく気持ちいい。日本でも優良パズルゲームでは1位になっているようです。
2017 iPad App of the Year: Affinity Photo
フォトショップと同じようなソフトウェアで写真を自由に編集できるソフトウェアです。1000円程度で写真のリサイズ・トリミング、人物の切り抜き、レタッチなど必要な機能がすべて使えるというコスパの良いアプリとのことです。iPadの画面の広さがあってこの価格であれば、移行可能だと思いますが、あまり写真編集しないので試用しておらず。
2017 iPad Game of the Year: The Witness
元々PCやプレイステーション4で発売されていた3Dパズルゲームということもあり、ドラクエの最新作のように自由に好きなところに行けるオープンワールドの島の中で、いろいろなところである迷路やパズルを解いて島を脱出するというゲームです。PCでやったことがありますが、とにかくたくさんのパズルがあって楽しめます。iPadはもう一昔前のPCと同じレベルで使うものになっているのだなと再認識ました。
2017 Apple Watch App of the Year: iTranslate Converse
2017 Apple Watch Game of the Year: Micropolis!
Micropolisは初代SimCityがオープンソースとして公開されたもので見た目はだいぶ違い洗練されていますが、基本的には建物を立てて人口を増やすというゲームです。経過時間によって成長していくゲームはApple Watchのような身につけているデバイスは馴染みやすいのかもしれません。ただ、あの画面サイズでゲームをやる気は流石にしないですが・・。
2017 Mac App of the Year: Aurora HDR 2018
HDRの写真編集ソフトウェアとしては定番のアプリケーション
2017 Mac Game of the Year: The Witness
モバイルではないバージョンもベストに選ばれています
2017 Apple TV App of the Year: Tastemade
レシピ動画が大量に掲載されているコンテンツです、いかにも欧米風のおしゃれなプレートが多いです。食事と旅という2大女子成分をベースにTastemaderと言われるインフルエンサーがおしゃれなライフスタイルを紹介、現在世界で8800万ダウンロードとアプリの世界では巨大。tastemade.comに掲載されているレシピビデオもApple TVで使われているのは納得ですが、アメリカンなお菓子の食傷する写真もたくさん並んでいます。
2017 Apple TV Game of the Year: Framed 2
パズルゲームなのですが、コマ割りの順番を入れ替えることでストーリーの相互連環を変えて事件を解決するというスタイリッシュなパズルゲームの第2作。
その他に紹介されたアプリ
その他にもダウンロード数のランキング、特徴のあるアプリがいくつか紹介されています。
トレンドのひとつとして紹介されたAR(代替現実)については、自分の部屋にIKEAの家具を画面内で置いてサイズ感などを確認できるIKEA Placeや、日本でも人気の絵本「はらぺこ青虫」がカメラを通して自分の家の机の上などを蝶になるまで餌をあたえたりできるVery Hungry Caterpillarなど、実用アプリもゲームもARがうまく使われた例として紹介されました。
ダウンロード数によるランキングとなると、無料のiPhoneゲームアプリはスーパマリオランが獲得、無料のiPhoneアプリはInstagram, Facebookや絵文字のBitmojiなどおなじみのアプリが並んでいます。
コンテンツは、Game Of Thronesの最新作シリーズ7が#1に。上位はウォーキング・デッド、ビッグバン・セオリーなどすべてドラマという状態です。
Netflix, Amazon Prime Videoなどと同様に、1シーズン分が10−12話を一気にアップロードして一気に見るという人が増えているので、無理に1週間期待をもたせるような展開を作ったTVベースのストーリーより安定感あるストーリー展開が増えているとのこと。
今回紹介されたアプリについての評価
ブログや掲示板などでは、とにかくAffinity Photoは全般的に非情に高い評価をもらっています。Calmは聞いたこともないという人もいれば、この2年間毎日使っているアプリと言っている人もいて、Calmを使う人のプロファイルはだいぶ偏っていそうです。
Calmの有料版は一月13ドルとそれなりのお値段なので、どんな人が使っているのか数字で見てみたいです。個人的には、Splitter Crittersはふんわか気持ちよくて楽しめました。