50代以上の女性のベストジョブ

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キャリアを着実に築いてきた女性が当たり前になっています。一方で人手不足が叫ばれる中で、出産・育児などキャリアブレークを経て50歳を超えて仕事を探す女性への期待値が高まり働こうと思う方も増えているようです。そんな新しい動きに対して、転職・キャリアブレークが当たり前のアメリカで50歳以上の女性に人気のある仕事を調べてみました。

労働関連のデータを収集・集計しているBureau of Labor Statisticsによるとアメリカの50代女性が次のキャリアのフェーズを求める理由は、育児が終わってキャリアに戻りたい、新しいキャリア・新しいことをしてみたい、フレキシビリティを持った仕事でプライベートに時間を使いたいなど様々です。一方で、平均的な50歳の女性を想定した経験や知見を生かすためのベストジョブが公表されています。ところ変わればベストジョブも変わるのか、日本と同じなのか参考にしてみてください。

 

50代以上の女性ベストジョブ

Administrative Service Manager

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管理職経験のある方のキャリアシフト先として人事・総務・経理などバックオフィスのマネージャーが高い適合性を持つとされています。伝統的なバックオフィスの他に、重要性の増している企業内のデータ・データベースを活用するためのデータ管理などもこの領域に入ります。

このポジションで求められるのは、高いコミュニケーションスキルで前線をサポートすることが管理職経験と社会人経験から理想的な候補と評価されます。日本でもバックオフィスのリーダー、サブリーダーというポジションは、安定してコントロールしやすいポジションですので驚きはないです。ただし、このポジションの平均給与が94,020ドル(約1千万)、平均年10%の昇給を目標とされていますので、Managerとして高いレベルの能力が期待されていることを想定しているようです。

Bus Driver

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バスドライバーが50歳以上の女性のベストジョブのひとつとしてあげられています。公共交通機関としての路線バスだけでなく、幼稚園・小学生などの子供を送り迎えするスクールバスの運転手もバスドライバーとして設定されています。そういえばハリウッド映画でも女性のドライバーが多いですね。

時間のフレキシビリティが高く、情緒面で安定していて、ホスピタリティがあるということを企業は評価しているそうです。アメリカでは3分の1のバスドライバーは50差異以上と比較的シニアの仕事としても認識されているようです。平均給与は33,000ドル(400万)で、自動運転の実用化はまだ先ということで継続して毎年5−6%求人が増えているそうです。

日本でバス運転手の女性比率は1.4%と限定的ですが、神奈川県のバス会社神奈川中央のように積極的に女性ドライバーを増やそうとしているなど女性ドライバーの機会は拡大を目指しているようです。

Innkeeper

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宿屋の主人・管理人があげられています。Kauffman Foundationの調査によると56−65歳は米国でもっとも起業する人が多い年代とのことです。AirBnBにより部屋単位で宿泊施設運営ができるよになったことで、起業の対象として、またフレキシビリティの高い仕事として選ばれました。平均給与はトラディショナルな宿泊施設管理者の場合51,000ドル(550万)、AirBnBの場合$20,000(250万)となっています。

日本では違法民泊の問題から届出制度が導入されました、同時に民泊で利用することを前提としたマンション、民泊管理用の電子ロックなど管理ツールの拡大と便利になっています。当面、外国人訪日客は堅調に推移するので、和風の部屋を用意するなどの差別化が必要になるかもしれませんが、高いニーズが期待できる状態です。

Medical Information Technician

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医療情報事務がランクインしています。アメリカも日本と同じように医療事務の認定資格や大学の専攻はありますが、資格がなくても実務につくことは可能です。ただし、日本よりも資格を重視する米国は基本1年間で取得可能な証明書の提示を期待されるとのこと。医療事務は制度変更が多く、保険に合わせた処理など、精度の理解と詳細な判断が必要な仕事ということで、キャリアブレーク前に医療機関・医薬品・保険など医療に関わっていた人に特に推奨されるキャリアとして選定されています。米国でも女性に人気の医療事務ですが、給与は39,180ドル(420万)とそれほど高くないのが現状です。ただし、高齢者の増加にあわせて毎年13%求人が増えると予想されています。

日本でも給料が低い割に人気の医療事務、自分のライフスタイルにあわせて、仕事の仕方を変えられるのが人気の理由のようです。医療事務という範囲で、正社員、契約社員、パートタイムと選べること、医療機関がある場所であればどこでも勤務できるなどフレキシビリティの高さがあります。

Occupational Therapist

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OTと略される日本でいうと理学療法士にあたる仕事です。ケガ、病気、年齢などでのリハビリや生活改善のアドバイスをする仕事です。米国最大の年齢グループであるベビーブーマー世代は70代に入り、OTの需要が高まっています。米国では最低OT専門の修士を取得していることが必要で、多くは博士号を取得しています。学位取得には3年半程度大学に通う必要があります。需要の高い中で限定的な人数しか市場にいない、セラピストは高いコミュニケーションスキルが期待されるという面で50歳以上の女性に合っているとされ、給料も平均80,000ドル(約950万)を超え長期的に高い需要が期待できる仕事をみなされています。

日本では国家資格になっているものの、力仕事は専用のアシスタントがいるアメリカと違い、体力が必要な仕事となるので50代女性が参入するには厳しい仕事ですね。今後ロボットや支援テクノロジーの進歩は、トヨタなど多くの企業が投資する中で推進されることが予想されます。力仕事が軽減されれば日本でもシニアの仕事の選択肢に入りそうです。

Technical Writer

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IT、医療など技術的な情報に関してのライター・編集者です。How-to、インストラクション、オンラインの記事制作などを担当する仕事です。アメリカでは多くのテクニカルライターは特定の企業と契約しており純粋なフリーランスは多くないそうです。自分のキャリアで築いた専門知識を利用して仕事ができること、フレキシビリティ高く仕事ができることで50歳以上の女性に人気のようです。平均給与は70,000ドル(800万)と比較的高いですが、オンラインの記事作成だけの場合はクラウドソーシングを通じて世界中の人と競合するためかなり低いようで、エディター・ライターを斡旋する企業への所属を推奨しています。

日本でもDeNAの医療情報サイト問題などを通じてオンラインの記事制作は単価の低い仕事として有名になってしまいました。

Registered Nurse/Para-medic

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看護師のニーズはアメリカでも毎年15%上がっていくことが予想されるなど、需要が高くすでに資格を持っている人にはおすすめの仕事としてランクにはいっています。同時に歯科衛生士、医療機器管理など多くの周辺の専門性が必要な仕事があるため、コミュニケーションが好き、細かな作業が好き、技術的なものが好きなど自分の特性にあった仕事につけば、需要が高いため60歳を超えても仕事ができると紹介されています。平均給与は70,000ドル(800万)から30,000(400万円)と広い幅があります。

 

まとめ

アメリカのシニア女性向けの仕事をみると日本と同じ職種も多いですね。専門教育を受けていることを重視するアメリカに対して、実務経験を重視する日本という差があるため、専門教育を受けることでキャリアチェンジができるアメリカはすぐに参考になるわけではありません。

しかし、キャリアブレーク後であってもパートタイムの仕事をするのではなく、キャリアを築いていこうという志向・考え方のもとで仕事を選んでいくのは参考になります。

日本でも人口が減っていく中で働き手の確保は相対的に難しくなるため、新しい領域へのチャレンジへのハードルは少なくなっていくと思われます。定年以降を考えたキャリア構築を専門家に相談してみるのも良いかもしれません。