ジャーナリストのようにインタビューするための30のTIPSと事例

インタビュービジネス

これまで読むことが主体だったインターネット上のコンテンツに動画の大きな波が来ています。インタビュー・コンテンツは社内のエンジニアに開発のポイントやケーススタディを語ってもらうことで、ローコストにコンテンツを用意できる手段です。ただし、ビデオプロダクションのコストが昔に比べて大きく下がったとはいえ、クオリティの高いビデオを作るにはコストがかかります。同時に、メディアやジャーナリストが行うようなインタビューが簡単にできるかというと、意外と難しいのがインタビュー。

 

 

 

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30のインタビューTIPS

インタビューのTIPSはなにがあるのだろうと自分でやったいくつかのインタビューやPRファームにしてもらったインタビュートレーニングなどの資料を引っ張り出してきたのですが、YoutubeにDavid SparkというB2B向けのコンテンツ・マーケティングの会社のCEOが30のTIPSを紹介している素晴らしい動画がありました。英語ですが、それほど難しくなく、スピードもゆっくりですので、TIPSを見てみてください。

 

30 Tips on How to Interview Like a Journalist – Content Marketing Tips

 

いくつか気になったTIPSを紹介してみます。

インタビューのTIPSを知っている人にインタビューする

経験があるというのは、どの領域でも助けになります。我々が新卒を取る時にリーダーシップをとった経験を重視するのは、リーダーシップを取ったことがある人であればリーダーの大変さを理解して、チーム員としても機能するだろうと考えるからです。

社内で何人もの方にインタビューをする機会があるときには外部講師を雇ってインタビューをする研修をすることがあります。自分が楽になるだけでなく、インタビューを受ける方にただ話をさえられるだけでなく成長の機会を提供できるので一石二鳥です。

 

基本TIPSは必ずやろう

事前にリサーチをしましょうなどのベーシックなものは必ずやりましょう。

 

事前に質問表は送らないこと

実際には非常に難しいです。タイトルに関わらず、どんな質問がされるのかということと、なにに使うのかは事前に送るように依頼されることがほとんどだと思います。とはいえ、ビデオでインタビューする以上は質問を聞いていて表情や反応も重要です。僕の場合は、同じ内容を少し具体的に質問したり、自分のエピソードを加えて質問するなどして、質問表そのままの質問はしないようにしています。

 

名前とタイトルを言ってもらいテープに収める

結構忘れがちなのですが、せっかく時間をとってインタビューをするので、いろいろな利用方法をしたいと思いますよね。名前とタイトルや担当業務を収録しておくと、複数のインタビューから名前とタイトルのところだけをピックアップしてダイジェストを作ることもきます。

 

マイクで録音して、ノートを使わない

インタビューの時にノートやパソコンにメモを取るタイプの方と、テープに取るタイプの方といます。僕は紙のノートが大好きで、メモを書いていることで記憶が強化されたり、メモを見て思い出したりと、とても有効なメディアです。

ただし、インタビューのときだけは話の内容に集中するためにマイクで録音だけします。ノートやパソコンはインタビューを受けている方が集中を乱したり、不必要な間が発生する原因になります。今時はGoogleのAPIツールで音声ファイルから文字起こしができるので、目の前のことに集中したほうが良い結果になると思います。

 

回答がわかっていても質問をする

質問に対しての回答がわかりきっていることも質問しましょう。必要なのはビデオ素材です。ほとんどの質問は、すでに回答がわかっていることだと思います。それでも、インタビューにおいては回答してもらうことが重要です。

同時に、いかにも素材として必要なことを聞いたというのも感じがわるいので、わかりきった回答の後に、その時にどうしてそういう判断したのですか?なにが違いを生んだとおもいますか?などフォローアップの質問をしています。

 

 

インタビューやビデオコンテンツの例

コンテンツにしていく作業というのは、これはこれで難しく。テレビのようにしてしまうと雰囲気がかるすぎたり画面がうるさかったり。よくあるコーポレートビデオのような仕組みだと、途中で飽きられてしまう。

ベンチマークにしているのがL2レポートというニューヨーク大学スターンスクールのScott Galloway教授が運営しているブランドコンサルティングの会社のビデオシリーズです。

L2トップページ

 

L2はL2Digital IQ Indexというブランドがどの程度デジタルに対応しているのか評価したランキングで有名で、特にラグジュアリーブランドやファッションブランドではベンチマークとなっています。

L2のコンテンツで、Winners & Losersというビデオコンテンツがあり、毎週更新されています。基本的には、Scott Gallowayがあるトピックについてカメラの前で3−5分程度話するコンテンツやインタビューをするコンテンツです。

 

巨大デジタル企業が直面する社会面での問題を整理したビデオ

Big Tech's Perfect Storm

 

 

ニューヨーク大学スターンスクールのファイナンス教授が ブロックチェーン、暗号通貨を語る

The Innovation Is the Blockchain

 

ホワイトバックにモノクロの人が話をしていて、グラフや表などが順次スライドインしてくるという、とてもシンプルなビデオです。

これを見ていると、余分な効果をたくさん入れるよりも、会話や話のリズムに合わせてインサーションをすることが、リズム感を維持してくれるとともに、最後まで見るように誘導しています。本当に細かいサウンドバイトなども入っているので、十分計算されていると思いますが、シンプルなエフェクトが与える影響を勉強になります。

 

とても凝ったアニメーションをいれているビデオもあるのですが、それよりもシンプルなビデオが参考になります。