Ogilvy, GroupMなどをようする世界最大の広告会社WPPを作り上げたSir Martin SorrellがWPPを去って、新しいモデルの広告代理店を模索して投資をS4として開始しました。そのSorrellがCES2019のブースからBloombergのインタビューに応えています。
S4 Capitalの買収やデジタル広告会社のモデルは、データ、プログラマティック、ソーシャルと差別化されたものではないのです。ただし、広告会社はブランドのCEO, COO, CMOなどからグローバルトップの広告会社グループ(WPP, Omnicom, Publicis, Dentsu Aegisなど)を含めてビジネスモデルの変化を強く求められており、Sorrellはそのモデルを一言で
Faster, Better, Cheaper.
Sir Martin Sorrell
とまとめています。本当にこれが広告会社の未来のモデルなのか信じるかどうかは別として、Faster Better Cheaperという3つのキーワードにまとめてしまい、10分、20分と語っても終わらなそうな話題を5分間でまとめてしまう。SpeedやFlexibilityといったもう少し上品な単語ではなく「早い、安い、うまい」とまとめてしまうところがSorrell節というところでしょうか。
5分程度の短い動画ですので是非実施の動画を見てみてください。
Sorrellの率いるS4 Capitalは、Like-For-Like, Dutch Digital, MediaMonks, MightyHiveなどデジタル広告(プログラマティック、ソーシャルなど)をM&Aを通じて傘下に収めてフル・デジタル・サービスを提供するラインアップを揃えました。
Sorrellはピーナッツがココナッツになった程度と表現していますが、このデジタルエージェンシーのグループで、クリエーティブエージェンシーの必要のない広告会社のサービス・モデルを構築しようとしています。実際に新たなモデルとして確立して、WPPにリベンジを成功できるのか興味深いところですが、ビジネスは好調と年末にレポートを出しています。