英語リスニング上達の参考になる教材・テキスト

book おすすめの本

リスニングはボキャブラリーと文法を理解した上で、多様なソースを聞いていかなければ上達しないので、テキストや本はライティング、スピーキングなどの領域に比べる重要性は低いです。

具体的な方法についてはリスニングに関するエントリーが参考になればと思います。

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では、リスニングでは参考書やテキストは役に立たないかというと、少し視野を広げて、効果的なコミュニケーションをするためのリスニングと考えると、優れた著書は多く、英語を利用したコミュニケーションについて理解を深めることができます。最近書かれた本を中心に、おすすめの書籍を紹介します。おすすめする本はすべてネイティブが英語で書いた本です。

 

英語で書かれた本・教材をすすめる理由

英語の学習は英語でするのがもっとも効率的という考え方のもとにリストを作っています。初心者のかたは、英単語、文法に関する本、アプリを使って学習し、リスニングに関してはポッドキャストを聞くことをおすすめします。

中級者以上の方は、英語的な伝え方を理解することで、次のセンテンスやコンテキストを予測できることはリスニングの精度を大きく高めます。英語の話法をつかって会話する際に、どのような順番で論旨が展開されるのか、伝える内容やTPOによって選択される単語やセンテンスを理解することができるコミュニケーションに関する本は役に立つと思います。

 

リスニング上達に役立つ教材

 

Active Listening 101

Active Listening 101: How to Turn Down Your Volume to Turn Up Your Communication Skills by Emilia Hardman, 2012

日本語は最後までセンテンスが終わらないと意味・意図がわからない言語です。したがって日本人は最後まで人の話を聞くタイプの人が多いのですが、英語は最初の部分である程度内容が類推できるようにできているので、ガンガン途中で口をはさむことができます。そんな英語の文化の中で、受動的に人の話をきくのではなく、能動的に人の話をするActive Listeningという手法があります。この本はその中でも入門編にあたる本で、56ページしかないので簡単に読むことができます。Active Listeningは、言葉の奥にある気持ちや言葉には表れない真情をくみとりながら 相手の言わんとすることの意味全体をつかむようにする、聞いた内容を相手に簡単にまとめてフィードバックするなどの行動を通じて、もっと深い会話をすることを目的とした技術です。意味全体を掴んでサマリーするという手法を繰り返すことで、英語を日本語に翻訳せずに英語で理解することを助けてくれます。

Power Listening

Power Listening: Mastering the Most Critical Business Skill of All by Bernard T. Ferrari, 2012

Active Listeningをより詳細に説明した本です。この本の良いところは読者をMaster Of Questionにすることを意図していることです。リスニングに慣れてきて、相手が言っていることがほとんどわかるという状態になったとしても、英語で聞いていると脳がリスニングをすることに手一杯で、内容について考えることができず、質問するタイミングをなくしてしまったということがおこります。

スピーカーの意図を把握して良い質問をする技術を学ぶことで、リスニングをしながら考えることができるようになります。リスニングのゴールはスピーカーの言ったことを一字一句正確に理解することではなく、コミュニケーションをすることなので相互に会話ができないと意味がありません。リスニング中級になったかなと思ったら読んでおくと良い本です。

Words that Works In Business

Words That Work In Business: A Practical Guide to Effective Communication in the Workplace, by Ike Lasater and Julie Stiles, 2010

リスニングの本ではないのですが、オフィス内でのコミュニケーションをテーマとしたマニュアルです。オフィス内では(一部例外的な企業文化のところは除いて)攻撃的でないメッセージングを利用して気持ち良き働ける言葉遣いが期待されます。あまりに荒唐無稽な提案が上がってきた時に”not realistic”と却下するよりも”sounds aggresive”と言って、改善する方法を検討するような、ポジティブな環境をつくるための言葉遣いのマニュアルです。

日本語の丁寧語、謙譲語のような考え方と違い、ポジティブに言い換えていく言葉遣いを学んでおくとビジネス・リスニングで言われることが予測できること、同時に言葉の裏の真意を理解できます。リスニングは単語一つ一つを理解するのではなく、意図を理解するための技術なので、選ばれた言葉の真意を理解することはビジネス英会話で効果的です。

It’s the Way You Say

It’s the Way You Say It: Becoming Articulate, Well-spoken, and Clear, by Carol A. Fleming, 2010

基本的にはスピーキングのための本ですが、リスニングの参考にもなります。自信を持って発言しているように第3者から見えるようにするには、どんなトーン、強弱の付け方などが紹介されています。リズムとして英語を理解していくには、ネイティブが意図している言葉の強弱を理解して重要なメッセージをピックアップしていくのが効率的です。その考え方が示されているので、ヒアリングにも効果があります。

Creating Effective Groups

Creating Effective Groups: The Art of Small Group Communication, by Randy Fujishin, 2007

5−6人の小さなグループ内でのコミュニケーションにおいて、最適なコミュニケーションの方法、意思決定、リーダーシップなどを説明しています。大きな会社に所属したとしても自分のチームは5−6人程度の小さなグループになり、その中でグループの意思を理解していかなければいけません。空気を読むという文化は日本ほど強くないですが、そのかわりに上位者から与えられたミッションを下位の担当者がカスケードしていく仕組みは徹底されています。

グループの方向性を理解して、コントリビュートするという意識について説明しています。スティーブ・ジョブズなど著名人のリーダーシップではなく、自分の所属する小さなグループでリーダーが発する言葉がどのようなニュアンスなのか理解することで、リスニングが楽になります。値段が高いのでUSストアで古書を買うか、スモールグループでのコミュニケーションというコンセプトがあると理解する程度で読まなくてもよいと思います。

 

 

まとめ

リスニングを向上させるために本を読むというのは矛盾です。その時間があればポッドキャストを1−2本しっかり聞いたほうが効果的です。しかしビジネスでのリスニングに限るとその中で使われる英語は、オフィスの中での気遣いやリーダーシップのための言い回しが単語の洗濯があります。そのロジックを知っておくことで、話されることを一字一句ヒアリングできなくても、単語を予想してメッセージやコンテキストを理解しやすくなります。

このようなビジネス上の知見は、英会話の教材、英会話アプリでコラムのようなところによく書いてあるのですがあまりちゃんと読まない部分なので、それよりも英語でしっかり読んでしまったほうが身につきやすいです。