英語リスニングスキル上達への勉強法

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リスニングが上達しない、リスニングにかける時間がない、この頃リスニングのレベルが変わっていないという方向けの独学でのリスニング・スキル向上の方法を紹介します。

 

リスニング・スキルが上達しない理由

keep-doing基本的にはリスニング上達に必要な「十分な量の英語を聞いていない」ということにつきます。

もし1000時間リスニングに時間を使えば少々方法が間違っていてもリスニング・スキルは向上すると思います。多くの場合、リスニングに十分時間を使っていると言っても、1週間に1−2本映画やドラマを英語で見る、1週間に3−4回リスニングに集中している、毎日15分リスニングのアプリを開いている。

この程度の量では正直リスニング・スキルが一気に向上することはないと言われたことがあります。毎日15分でも1年にすれば多いと思うかもしれませんが、たった年間91時間です。リスニング・スキルの向上には数年以上の時間がかかると思います。

とはいえ、いきなり毎日2時間リスニングの勉強に当てるのは仕事や他のやりたいことを考えると現実的ではないです。結果的に最初の1週間は毎日2時間やると一気に改善する場合が多いので継続しても、初期学習効果が見えなくなってくると毎日2時間というコミットメントは続かず、結果的にそれほどのスキルは身につかず終わってしまいます。

高いモチベーションを持った人ほど大量の時間を投入して、早々に飽きてしまうという失敗をすることがあります。毎日2時間を2週間続けても効果は限定的で、もう少し少ない時間でも1年などの長期間継続する必要があります。

十分な英語を毎日長期間聞くというのが効果的な方法ですが、時間がない人なかで効果的に学習するにはどうすればいいのかという方法を紹介します。

 

時間がなくてもリスニング・スキルを上達する方法

time長期的に毎日十分な時間英語を聞けばリスニングは上達します。どうやって効率を高めるのかということであれば、自分のライフスタイルにあわせて効率化しましょう。

スマホに多くの素材を入れる

どんな教材・素材をスマートフォンに入れるべきかと言うと、ポッドキャストが種類も多くおすすめです。ポッドキャストは日本ではオワコンで、作っている人も少ないですが英語圏ではまだまだ多くのポッドキャストが運営されています。iTunes Music, Pocket Castなどポッドキャストに対応したアプリを通して、さまざまなポッドキャストを検索することができます。ビジネス、趣味など自分の興味のある領域のポッドキャストを使うことがおすすめです。

もしくは、AmazonのKindle Unlimitedに登録をすると、月額定額でスマホから大量の書籍にアクセスすることができます。Kindleのアプリでは本を読み上げる機能があるので、それを利用することもできます。よく映画やドラマを見るのであれば、その原作の小説を聞くのも効率的です。その場合でもあまりに長い小説よりも、短編小説がおすすめです。

英語スキル向上のための「おすすめ短編小説」2018年度
英会話で一定のスキルに達した後に効果的な英語学習の方法ととしてシャドウイングや多読が進められること多いです。多読はネットのニュースで読めば無料です。ただせっかく外国語を習得するのであれば、その言語の文化や知識も吸収したいところです。とはいえ...

集中しなくて良い作業時間をリスニング学習に使う

車の運転、電車の中、ランニング、洗濯・掃除、宅配が届くのを待つなど、定期的に発生する隙間の時間でスマホ上のコンテンツを聞きましょう。仕事中、ラインやメールを書いているなど集中したり、考える必要がある状態は避けましょう。ラインの返事を書くことはそれほど集中していないように思えますが、リスニングへの意識は簡単にはずれて、文章を日本語で考えるモードになってしまいます。

リスニング上達にはポッドキャスト

podcastリスニング教材、英会話アプリ、TED、映画、ドラマなども効果的な素材ですが、探してスマホに登録するのが手間だったり、アプリ内のボリュームが少なかったりと、気にしなければいけないことが多いのに対して、ポッドキャストは簡単に検索してダウンロードできるので、手間のかからない方法としておすすめです。

映画を2時間見るよりも、毎日通勤と家事の時間で聞いた方が最終的に年間リスニングする時間は増えます。そして多くのポッドキャストはホストがゲストと会話するなど、あるテーマからの会話からなるものが多いです。リスニングの能力でもっとも鍛えなければいけないのは、映画やカンファレンスでのプレゼンテーションではなく、会話です。映画や小説などに比べて、会話の分量が多いポッドキャストはその面でも効果的な素材です。

また、映画などのコンテンツでは、主人公はささやいたり、叫んだり、小声で独白したりとさまざまな抑揚で感情表現をします。この強い抑揚が初心者どころか中級者でも映画をリスニングするのが難しいと言われる理由です。加えて、会話の後ろで音楽がなったり効果音が重なることでさらにリスニングの難易度があがります。

実は、ネイティブでも映画でなに言っているかわからなかったということは結構あります。The rising problem of inaudible dialogueSPEAK UP! Or why mumbling actors are ruining TV dramaなど、ささやき声や効果音のせいでわかりにくいと評している記事です。これらの記事はすべてネイティブがネイティブ向けに書かれた記事です。

おすすめのポッドキャストは自分のレベルと興味によって違います。このブログでもいくつか紹介していますので、記事を参考にしてみてください。

英語フレーズとビジネスを学べる厳選ポッドキャスト
2018年に注目されているビジネス系ポッドキャストを紹介

 

リスニングの時、わからないことがあった場合

difficult to understand学習教材、映画やドラマを利用している場合には、英語字幕や翻訳が存在するので確認すればよいのですが、ポッドキャストは多くの場合音声のみで文字となったスクリプトは存在しません。聞き取れなければ、どんなセンテンスなのか、どんな単語なのか確認するのは難しいです。そんな時に、どうするべきかというと・・・・

なにもしない

もし会話の内容の大枠やトピック、テーマが理解できているのであれば、ひとつやふたつのセンテンス、単語が理解できなくとも大きな問題ではありません。英語の勉強を始めるとわからないことは辞書をひくことと教えられますし、ボキャブラリーを増やすためには単語を理解し綴りを憶えなければいけないと多くの参考書が言っています。実際には、人間の脳みそはとても高度な機能を持っていて、コンテキストから単語を音だけで記憶していくことができます。日本語を我々はそうやって憶えましたし、いまでも新しい単語をコンテキストから類推してボキャブラリーを増やしています。なので、もし聞き取れない単語やセンテンスがあってもきにしなくとも、同じ単語やセンテンスを別の機会に別のコンテキストで複数回接触することで徐々に脳が記憶していきます。

もっとイージーな素材へ変える

学習向けの素材がリスニングしても理解できないものを利用して、そこで理解できない部分を辞書でしらべて、何度も何度も理解できるようになるまで聞くという苦痛・苦行をしている方は結構います。効果がないわけではないですが、インターネット上にこれだけ多くの無料コンテンツがあふれる中で、わざわざ苦行をする必要はありません。聞いてもわからない、つまらないという内容をリスニングのために聞くよりも、自分のレベルにあった興味のあるトピックを聞いて。すべて理解できなくても次に行けば良いです。

ボキャブラリーの勉強をする

もし世の中の素材がすべて難しい、なにを言っているのかわらかないという場合は、一旦リスニングの勉強を中止して、ボキャブラリーを増やすことに集中しましょう。リスニングと単語の記憶を交互に実施するよりも、ボキャブラリーを増やすことだけに集中したほうが早いです。短いニュースを読む、英語の文法を学ぶなどリーディングの学習をすることで、ボキャブラリーを増やすことができます。もし、よく使われる単語は憶えているし、それほどスピードの早い素材ではないのに理解できないという場合は、そのトピックで利用されているボキャブラリーの知識が足りていない場合があります。その場合は、まず日本語のそのトピックに詳しくなってから英語素材に移ったほうが効率的です。

 

TIPSコンテンツを定期的に消化

リスニングは毎日十分な量を聞くことが重要ですが、リスニングにもコツはあります。ものすごく速くしゃべる人を聞く時、同じように聞こえる単語を聞き分ける方法などの動画コンテンツがYouTube上にたくさんあります。ただし、このようなTIPSだけを見るのは効率的ではなく、毎日聞いている中で気になっている部分が蓄積され、TIPSを知ることで力になります。TIPSをひとつひとつ暗記するよりも、自分の普段聞いている情報とTIPSが結びついた時に効果が発揮されます。YouTubeのチャネルなどいくつかこのブログでも紹介していますので参考にしてみてください。

英語リスニング上達のTIPS:すごいスピードで話すネイティブ対策
英語のリスニングがそこそこできるという方でも、スコティッシュ、東海岸の人やインド人がものすごいスピードで話をしだすとなにを言っているのかわからない、トピックをロストしたという経験があるのでは。この手の人にどのように対応するのか理解することでリスニング・スキルも向上します。
英会話を独学で学ぶためのYouTubeチャネル(2018年)
YouTube上には英語を学ぶ人に向けた動画が大量に掲載されていて、授業を録画したもの、スラングや略語など生きた英語を紹介する動画、TOEFLのスピーキング・セクションに特化したものなど様々な種類があります。 問題は大量の動画の中から...

上級者のしてるコツ①:リズムとしてリスニング

日本語は比較的フラットな言語でひとつひとつの単語が明確に切り分けられて発音されます。一方で英語は単語と単語がつながって発音が変わっていく言語なので、ひとつひとつの単語をクリアに聞き取ろうとしても聞こえない場合も多いです。それよりも、強調される動詞、強くはっきり発音されるセンテンスなど、英語の強弱をリズムとして理解することで、内容を理解しやすくなります。リズムとしてフレーズをリスニングして複数のコンテキストで触れて記憶していくと、英語の理解もスムーズになります。

上級者のしてるコツ②:イメージで理解する

リスニングのポイントとして英語を英語で理解する、日本語に翻訳しないということが言われます。といっても日本語が浮かんでしまうことは止められないと思います。上級者の方も英語で理解するといって英語だけで理解しているわけではなく、イメージ・グラフィックとして理解してくことを英語で理解していくということです。

Fearlessness is like a muscle. I know from my own life that the more I exercise it, the more natural it becomes to not let my fears run me.

これはThe Huffington Postの創業者の言葉ですが、「勇敢であることは・・」と訳していくのではありません。Fearlessnessという単語でなんとなく勇敢な騎士のような人をイメージして、Isではこの後Fearlessnessを説明するのだなと理解。Like a muscleで勇敢な人と筋肉隆々のボディービルダーが同じとイメージします。このように先頭からなんとなくのイメージとして思い浮かべていくことで、日本語に訳さずに理解していくことができます。

このような脳内イメージは、人によってイメージするものや内容・比喩は違うと思います。英単語をイメージとして記憶しておくことはリスニング上達の近道です。イメージでボキャブラリーをおぼえる方法は以下のエントリーでも紹介しています。

インフォグラフィックで豊かな英語表現を学ぶ
英語を英語で学習することをこのブログは推奨しています。同時に英語は全てを文字で勉強するよりもビジュアルで感覚的に理解したほうがよいとも考えています。ビジュアル・エイドは記憶しやすいですし、使いやすい「あんちょこ」にもなります。豊かな感情表現...

 

中級者は上達スピードが遅くモチベーションを維持できない

slow中級者以上の方でリスニングを継続的に勉強している多くの人が、上達を実感できず同じレベルにずっといることが多いそうです。僕も途中で思ったより上達しない、変わらないという時期がありました。そこから少し方法を調整するアドバイスをもらって変えたところ、また上達していくのを感じられるようになりました。

上達を感じなくなる理由

もし上達を感じないのであれば、長期間同じ素材を利用していないか見直してみてください。生活のルーチンに組み込むのは継続のために重要ですが、今度は見直しがされず、ずっと同じ人の声、同じテーマ、同じ発行元の教材だけ使っていることがあります。それほど集中しなくても内容が理解できる素材を使い続けるという結果になります。

たとえ同じ素材で全て簡単に理解できる内容でも、勉強したことは無駄ではなく学習効果はあり成長しているそうです。ただし、自分の上達を確認することは難しく長期間に渡る積み重ねが徐々にリスニング工場として現れます。

効率的にリスニング・スキルに上達するには、無心に同じことを継続するよりも、毎日、毎週自分が上達することが実感できることで、高いモチベーションでリスニングの学習を続けることができるため、結果的に効率的に学習が進むという結果になります。

中級者がクイックにリスニング・スキルを上達させる方法

少しチャレンジャブルな英語を聞きましょう。英語リスニングの素材をイージー・ハード・チャレンジと3段階にわけることで理解できます。

ハードな素材は聞いていても主に語られているテーマやトピックさえ理解できないものは今の自分には難しすぎるため非効率的です。イージーはほぼすべての単語を理解して会話部分など少し早くなりがちな部分も理解できるという素材です。このレベルの素材を継続して聞いても得るものはありません。多くの人が効果的だと感じた素材を継続して使う傾向があり、中級者になっても同じ素材を聞いていることがあります。この状態で学ぶことは本当にごく一部だけになるのでこちらも非効率的です。

チャレンジのレベルは、会話や説明のセンテンスや単語すべてが理解できるわけではないが、テーマやトピックを理解できるというコンテンツです。例えば、会話のスピードが早いインタビュー、聞き慣れない・知らない単語や言い回しが使われる会話、3人が話しているが特定のひとりの発音が聞き取りにくいなどというのがチャレンジレベルです。

なぜビギナーがしっかり時間を使うと伸びが早いかと言うと、世の中のほとんどの英会話教材がビギナーにとってのチャレンジかアッパーチャレンジの素材です。一方で、中級者以上の場合は得意・不得意があるので、自分にあったチャレンジ素材を探す必要があります。同自分にあった素材を探すかと言うと、

  • イギリス英語の素材に慣れているのであれば、西海岸のルーズな英語で行われるシリコンバレーのポッドキャストを聞いてみるなど、地域や性別などを変えることで理解出来る英語の幅が広がります。
  • ビジネスやオフィスで使われる英語など同じトピックだけを聞くのではなく、心理学のプレゼンテーションなど違うトピックに広げることで自分にとってのチャレンジを発見できます。
  • 海外の大学が運営しているポッドキャストを使って、自分の出身学部のポッドキャストから違う学科、違う学部など身近ではないテーマへと変えていく。

 

まとめ

keep-doing初心者向け、中級者向けと説明してきました。ポイントだけを整理すると、

  • 毎日多くの英語を聞かなければリスニング・スキルは向上しません。あまりに多くの時間をリスニングにあてるのは現実的ではないので、ランニング、通勤など集中する必要がないタイミングをリスニングにあてましょう
  • テキストやリスニングの素材を買うよりも自分の興味・レベルにあったポッドキャストを聞くのが一番効率的で飽きない
  • ビギナーの場合は無理に聞き流しや多聴をせず少しの時間をリスニングにあてて、ボキャブラリーの学習にあてて、理解できる単語数を増やすことに集中する。時に、テーマなど日本語英語で記憶しているものはシームなどヒアリングできるように記憶し直す。
  • 中級以上の方で、この頃リスニングのレベルが上がらないという場合は、ニュースなどの少し早めのポッドキャスト、経済系のポッドキャスト、インド英語、ヒスパニック英語など聞き慣れない英語などチャレンジを設定する。自分のレベルより上のコンテンツに触れなければ上達しない。

 

最後に

find-own-wayここまで紹介したことはガイドラインであってルールではありません。もし紹介した内容の一部が自分にはあっていないというのであれば、無視しましょう。自分で効果があると感じること、続けられることを一定量継続するというのがもっとも効率的です。

僕は映画が好きなのでドラマやポッドキャストよりも映画を聞いてもある程度理解できて継続できますが、映画を英語字幕なしで聞くのはかえってフラストレーションになる人もいると思います。

アメリカ英語、イギリス英語、西海岸の英語、インド英語、シングリッシュなど複数の英語ソースをきくことをすすめていますが、絶対にイギリス英語を使いたいというのであれば、スピーキングだけでなくリスニングもイギリス英語に限定したほうが効果的です。

他にも通勤方法や通勤時間によっても使えるアドバイスも使えない人もいるかと思います。自分の目的とライフスタイルにあった方法を見つけ出してみてください。