接続詞は単に文章のつながりを説明するだけでなく、文章に意味をより深く伝えることができます。複雑で長い文を書くのではなく、短い文章と文章をつなげていくというのは難易度も低いですし、読み手にもわかりやすいので、無理に長い文章を書くよりも。積極的に接続詞を活用することをおすすめします。
接続詞を使うことの意義
我々が中学や高校で学んできた英語というのは当然シンプルな表現が多いです、シンプルはよいことなのですが、深い意味のない接続詞と強い意味を持つ接続詞もあるため、意図せず強い否定を感じさせてしまうケースもあります。
一方で、ビジネス文書では知的で論理的な文書を求められます。接続詞の多くは文章の中でロジックを示す言葉として機能するため、ロジカルな説明をしているという感覚を読み手に与える効果がありますので、妥当な接続詞を選びつつ、積極的に使いたいですね。
Coordinating Conjunctions: FANBOYS
FANBOYと略されることもあるfor, and, nor, but, or, yet, soの7つの接続詞は、2つの独立したセンテンスが同じレベル間である場合に使うものとされています。
そして、この接続詞の前にカンマで区切るのが作法となっています。実際には、同じレベル感でなくても使う時はありますし、短い文章動詞の場合にはカンマをいれないなど例外だらけですが、基礎的なルールは理解しておきましょう。
- 同じレベルの2つの文章を接続する
- 接続詞の前にはカンマをいれる
カンマを入れるべき
Shota wants to use new methodology, but he does not have access to case study library to tell how utilise methodology.
バランスが良い、もしくは文字かい場合はカンマをいれない
Shota wants to use new technology but company does not allow to access it.
FANBOYという基礎的な接続詞は使いやすいのですが、私のようなだめな英語書きは、andだらけの文章を書いてしまい、接続が複雑になりわかりにく文章になってしまうことがあります。また、日本語のロジックで文章を考えると、結論が後に来るためbutという接続詞が頻出してしまいます。
あまり実感が無い方は、日本語で書かれた文章を逐次にスピードを保ちつつ英文に翻訳してみるとわかりやすいと思います。本当に、andとbutばかりの文章になります。このような文章はわかりにくいということと、butは我々が考えるよりも強くネガティブな意図を持っているように聞こえるという人が多くいます。
ということで、日本語で思考すると頻出してしまうCoordinating Conjunctionsは書き換えていかなければいけません。ということで、Subordinating ConjunctionsとConjunctive Adverbsを活用していきます。
Subordinating Conjunctions
同じレベルの2つの独立した文章を使うのではなく、2つの文章の依存関係を示す接続詞です。これも日本語の訳語として記憶すると同じような訳語になってしまうので、違いや使い方で混乱します。細かなニュアンスの違いにこだわるよりも、Subordinating Conjunctionsの対象となる依存関係をグループとして代表的なSubordinating Conjunctionsを理解しておきましょう。
Conjunctions Concession
though
although
even though
while
Conjunctions Condition
if
only if
unless
until
provided that
assuming that
even if
in case (that)
lest
Conjunctions Comparison
than
rather than
whether
as much as
whereas
Conjunctions Reason
because
since
so that
in order (that)
why
Relative Adjective
that
what
whatever
which
whichever
Conjunctions Manner
how
as though
as if
Conjunctions Place
where
wherever
Conjunctions Time
時間の依存関係に関するSubordinating Conjunctionsです。上記と違い、これはグループで憶えるよりも、日本語で覚えておいた方が使いやすいと思います。
after
as long as
as soon as
before
by the time
now that
once
since
till
until
when
whenever
while
同時に、sinceなど一部の時間を表す接続詞は、結論や理由にも使われるということも理解しておきましょう。ロジックとしては、ある一定の時間が経過したことで起きた事象を説明する時に使われます。
We need another 10 queue managers since more people were lining up by concert was finished.
Conjunctive Adverbs
日本語で思考すると頻出してしまうCoordinating ConjunctionsはSubordinating ConjunctionsやConjunctive Adverbsに入れ替えたほうがロジカルな文章に感じるということはなんども強調しています。butで徹底的に否定されていくような気分になるよりは、althoughやhoweverの方が前向きに聞こえるぶんマシと何度か言われたことがあります。ただし、Subordinating Conjunctionsは他の接続詞と違う役割が加わっているということを感覚として覚えておく必要があります。
第1に、Coordinating Conjunctionsは同じレベルの2つの文章を接続しますが、Conjunctive Adverbsは2つの独立した文章にロジカルな関係があるということを強く示していることをシグナルとしてもっています。したがってロジカルでことが求められるビジネス文章では、より積極的にConjunctive Adverbsが使えます。会話で使うと、堅苦しいと感じられる接続詞です。
一方で、副詞は文章に感情や強調を表します、結果として文章に強い方向性を与えることとなります。たとえば、My wife made a cup of coffeeとMy wife reluctantly made a cup of coffeeでは、副詞が一語加わっただけでコーヒーを入れたという事実を述べる文章から、いやいやコーヒーを入れているという情景を表す文章に変わります。強く注目してもらうという意図(ネガティブではなく)があるということを意識して使う必要があります。
いずにしても、同じ単語が使われすぎるのは読みにくい文章になるので、程度と節度を持って使いましょう。とはいえ、僕はbutとsoはほぼ使いません。
Andの代わりに使えるConjunctive Adverbs
also
besides
furthermore
likewise
moreover
Butの代わりに使えるConjunctive Adverbs
however
nevertheless
nonetheless
still
conversely
instead
otherwise
rather
Soの代わりに使えるConjunctive Adverbs
accordingly
consequently
hence
meanwhile
then
therefore
thus
Correlative Conjunctions
複数の単語で接続詞として機能するのがCorrelative Conjunctionsです。日本人の英文をレビューしているとなぜか頻出します。ただし、主語と動詞を近くに配置しないとわかりにくいなど、使いこなすのは簡単ではないので、定型文のような場合以外では使わないようにしています。
as . . . as
just as . . . so
both . . . and
hardly . . . when
scarcely . . . when
either . . . or
neither . . . nor
if . . . then
not . . . but
what with . . . and
whether . . . or
not only . . . but also
no sooner . . . than
rather . . . than
接続詞の使い方
接続詞は私のような複雑な文章をかけない人間の強い武器です。
ただし、複雑な構文を使わない分、接続詞のバラエティを持っておかないとand, butだらけの文章になってしまいまい、かえってわかりにくくなってしまいます。
理解しやすいライティングのため、僕の場合は以下のルールで書いています。
- 日本語で思考すると頻出してしまうCoordinating ConjunctionsはまずSubordinating Conjunctionsに書き換え
- 強調する部分にはConjunctive Adverbsへと書き換え
単純な10ワード以下の単文を羅列するだけの文章だったとしても、接続詞が効果的に使われているだけで、とても理知的に見えます。接続詞、こだわりましょう。
会話では堅苦しいので使われないConjunctive Adverbsも、注目をあつめるためにthusと大きめに発音して使う場合があります。Subordinating ConjunctionsやConjunctive Adverbsの違いを意識して使っていくと、会話にメリハリを持たせることをもできます。