勉強、学習というのは最終的にはコツコツと積み上げていくしかないのですが、飽きずに続けるように工夫していくことも重要です。英文ライティングの学習に変化をつけるエクセサイズを紹介します。
英文ライティングの重要性と練習法
インターネットや人工知能が機械翻訳をしてくれる時代でも、英文ライティングのスキルを向上させることは重要です。
英文ライティングでは、単語・英文法の使い方に慣れることも重要ですが、これらかはわかりやすい文章を書くためのテクニックでしかありません。最終的には、「伝えたいことを伝える」ためには、英語でのストーリーテリングが必要です。ただし、漫然と文章を書いているだけでは手癖で書く単語や表現だけのいつも同じようなストーリーになってしまいます。
紹介する5つのエクセサイズは、毎日書く習慣をつけるにあったって、ときどきやってみることで、変化を作ったり、普段と違うストーリーテリングの方法を実践してみる方法です。すべてをやる必要はないので、気になったエクセサイズを取り入れてみてください。
Vocabulary Story
単語帳を作っていますか?いまさら作らなくても・・・という方は、学生時代に作ったものでもかまいませんので引っ張り出してきても、どこからからダウンロードしてきても問題ありません。難しい単語は必要ないので基礎1000語などが望ましいです。
単語帳から無作為に10個程度の単語を選んで、すべての単語をつかって10—20ワード程度の文章を作るというエクセサイズです。選んだ単語カードの写真をとって、作った文章をソーシャルメディアに上げると継続しやすいです。
英文ライティングスキル向上ポイント1
・単語をコンテキストの中で記憶する
・センテンスを作る練習ができる
・普段使わない単語も使って文章を作る
Picture Story
ウェブサイトでも、雑誌でも、写真集でもかまいません、手近にある写真を1枚選んで、その写真を説明する文章をできるだけたくさん書いていきます。女性が写っているなど写真の情景を描写してもいいですし、その女性が悲しそうなど心理を描写してもかまいません。
ピンタレストでランダムに写真を選んで書いてみることもできますし、ランダムに画像を表示するサービスもあります。エモーショナルな場面ということで結婚式の写真を毎日1枚検索して説明してみるなど、変化をつけながら続けることで長続きします。
英文ライティングスキル向上ポイント2
・状態の説明をライティングすることに慣れる
・事実と感情を分離して記述することに慣れる
Structured Story
最近見た映画、ドラマや本を思い出しながら、そのあらすじを英語で書いていきます。その時に、自分がどう感じたのかを書くのではなく、登場人物がなにをしたのかだけを書いていきます。たとえば、アベンジャーズならば
“Avengers wanted to save earth but supervillains were trying to destroy it, so they gather and consolidate their unique skill to compete with them.”
より具体的に書くことももちろんできます。ポイントは主格(行動を起こした人)と動詞を意識して書くことです。
英文ライティングスキル向上ポイント3
・長い事象を短くまとめるライティングを学ぶ
・主語を意識して英語らしい文書に慣れる
Devil’s Advocate
プレゼンテーションのトレーニングで反証の練習のために行われるゲームのこともDevil’s Advocateと言います。これは、ある自分が信じている事象や方針に対して、反対の意見を並べて反証していくという作業です。
In common parlance, the term devil’s advocate describes someone who, given a certain point of view, takes a position he or she does not necessarily agree with (or simply an alternative position from the accepted norm), for the sake of debate or to explore the thought further. – Wikipedia
たとえば、「人工知能が機械翻訳をしてくれる時代でも英語は学ぶべき」と信じているとすると、「勉強しなくて良い理由」を相手を説得するべく書き出していきます。論理的・技術的な理由でもいいですし、「英語勉強はめんどくさい、機械に頼って楽したい」などの心理的なものでも構いません。
このエクセサイズは、問題前提を整理すること、反証を要素ごとにしていくこと、そして最後反証に共感性を持たせることでが重要です。反証を要素として並べて、最後に共感をしてもらえるような単語や表現を使ってまとめとします。
このエクセサイズでは、特に接続詞をどう利用していくのかが重要になります。英文ライティングで接続詞をどう使うべきなのかは以下のエントリーを参考にしてください。
英文ライティングスキル向上ポイント4
・意見を表明する方法
・自分が信じていることと逆の立場を取ることで、普段使わない単語を利用する
How-to
このエクセサイズはとてもシンプルです。普段自分が行っている行動や料理のレシピなどを英語で HOW-TOとして書いていきます。どうやってメールチェックをするのか、人間はどう歩いているのか、どう靴紐を結ぶのか、ほんの読み方、卵焼きのつくりかた。なんでもかまいせいませんが、HOW-TOですので誰にでもわかりやすいことが要件です。つまり、シンプルな表現で、難しい単語はつかわないということです。
実際に書いてみると予想以上に文字だけでHOW-TOを誰にでもわかるように書くことが難しいことに気づくと思います。
英文ライティングスキル向上ポイント5
・事象を時系列やステップ、フェーズに分けて記述する方法へ慣れる
・シンプルな単語を利用して文章を作る
英文ライティング上達への習慣化
英文ライティング上達には、ロジカルな文章からエモーショナルなもの、事象を説明する文章にサマリーにまとめる文章など様々なタイプの文章を書けるようにならなければなりません。日記は文章を毎日書くという習慣化には良いのですが、自分の言いやすい言葉・使いやすい言葉など、自分ができることに始終してしまいがちです。
5つのエクセサイズでは、外部からの影響で、文章の種類を経験できるようになります。
エクセサイズを通じて蓄積される知識を通じて、徐々に長く文章が書けるようになるとおもいます。ただし、書きっぱなしではなく編集することと、ネイティブにアドバイスをもらうことも効果的です。
ネイティブの友人がいなければ、ネット上に添削サービスは利用可能です。定期的に添削を依頼して、毎回添削を依頼する文章の目的を変えることで、新しい気付きがえられます。このごろは以下のリンクのサービスのように安価な添削サービスもあります。効果的に使いたいですね。