英語の文章を書く上で最大のミスは、自分の書いた文章を見直してエディットしないままにすることです。たとえ、それなりに英語が書ける人でも改善できるポイントは間違いなくあります。こちらで紹介したWriting Aidのツールの中から、Pro Writing Aidをどのように使うって英語の文章を改善するのか、機能ごとに紹介します。
Home:最初の画面
ウェブベースのツールを開くと以下のような画面が表示されます。この画面で直接英文を書くこともできますし、Wordファイルなどをアップロードすることも、コピペすることも可能です。
有料版ではWordのプラグインとして利用できるので、Wordとブラウザーを行ったり来たりしなくても編集ができます。ヘビーユーザーは有料版を購入する価値があります。
Writing Style:文章の種類
文章の種類を選ぶことができます。デフォルトはGeneralになっていますが、その他にもAcademic, BusinessやCasualなどを選ぶことができます。Generalのままでも大きな問題はないですが、目的が明確であればStyleを選んでください。
Summary:全体の評価
文章をアップロードした後、まずは左上にあるSummaryをクリックしましょう。
Summaryをクリックすると文章を評価して、全体評価スコア、文法のスコア、スペルミスなどのスコア、スタイルなどの項目が100点満点で表示されます。ここでスコアを確認して、もし文法のスコアが低ければ文法のレビューをクリックする、スペルミスであればスペリングをクリックなど、どの部分に問題があるのか把握して改善に向かうことができます。
Grammar:文法の評価
文法の評価はまず間違いなく毎回利用する機能になります。Grammarをクリックすると評価がされて、左側に文法の問題点が列記されます。
文章側にも文法に問題のあるセンテンスやワードに下線が引かれて問題点がどこにあるのかすぐにわかるようになっています。下線を引かれた部分をクリックすると、文法上の問題点と解決のための代替案が表示されます。ここでCorrectionを押すと提案された代替案が本文に適用されます。文法でレビューしてくれるのは以下の5点です。指摘事項を順番に直して、最低でも80点まで修正しましょう。
- Spelling スペルミス
- Sentence structure 文章の構造
- Punctuation 句読点
- Tense usage 時制
- Article 冠詞
Style:文章構成の評価
次にスタイルを押すと文章のスタイルを評価してくれます。
スタイルでは、文法としては間違っていないがReadabilityを阻害する要素を評価・指摘してくれます。
- Words used repeatedly 何度も使われている単語
- Passive and hidden verbs 受動態、動詞+名詞のわかりにくい表現
- Adverbs 副詞
- Long subordinate clauses 長く複雑な服属関係のある文
- Repeated sentence starts なんども同じ単語で始まる
Overused Words 使われすぎている単語
文章内で何度も使われている単語があった場合それを抽出して指摘してくれる機能です。複数回同じ単語が使われるのは必ずしも悪くはないのですが、よく指摘されて間違いなく改善した方が良いのは、VeryやReallyのような強調する単語が10回、20回と使われていることです。文章の中で本当に強調したい部分は1−2箇所だと思います。それ以外は削除しましょう。
強調以外で回数が多い場合には、本文の指摘されている単語をクリックすると小さなウィンドウがポップアップして、下にThesaurus(同義語)というボタンがあります。これをクリックすると同義語辞書から同じ意味の単語を表示してくれます、妥当なものを選べば修正完了です。
Readability 読みやすさ
パラグラフごとに読みやすさを評価する機能です。具体的にはFlesch Reading Ease formulaという基準で、100点満点で点数が高いほど読みやすいと数式化しています。ツールは以下の3段階で改善するべきか推奨してくれます。最低限、Very difficult to readは解消しましょう。
- Easy to read 読みやすい
- Slightly difficult to read 少し読みにくい
- Very difficult to read とても読みにくい
Sticky 読みづらいセンテンス
Glue wordと言われる単語(in, on, that, there, here, this, with…)は、使わなくても意味が通じる文章にすることが可能です。Glue wordが入ることで文章を読むスピードが遅くなるため、しっかり読んで欲しい部分などに使われますが、Glue Wordの比率が高いということは理解するのに時間のかかる悪い文章ということになります。1つのセンテンスの半分以上がGlue Wordの場合は、わかりにくいと判定されます。
できるだけシンプルでわかりやすい英文を書くためにはとても優れた機能です。
Sentence 文章の長さ
文章の長さはネイティブでも迷う要素のようです。短い文が繰り返されるのは子供じみていますし、長い文は理解しにくいです。短い文と長い文をうまく混ざっているのが望ましいのですが、文章を書いている段階では意識するのは難しいです。ツールは、文章の長さを可視化してくれるため、修正を行いやすくなります。
Transition 文章の接続
この機能はその他の中にはいっています。
センテンスとセンテンスをつなげるTransitionのワードを入れることで、読む人にとって文章の仕組みやフローがわかりやすくなります。通常文章内の25%以上のセンテンスが接続されていることが推奨されています。短文だけを書き連ねてしまう方は、この機能を利用して接続詞を入れる編集をしましょう。
他の機能
ProWiringAidはネイティブの小説家も対象としているだけあって、多くの機能があります。通常利用する範囲の機能を僕のルーチンのフローの順番で紹介しました。
Grammar > Style > Overused > Readability
ProWritingAidには他にも機能があります。ボタンを押すだけで試せますので自分なりの使い方やルーチンを作ってください。
同時にツールがどう評価しているのか理解するためには文法について勉強し直すことをおすすめします。文法について英語の教材で学ぶとProWritingAidを利用するときも文法で使われる単語などに戸惑わずに利用できるのでおすすめです。