MBA取得で成功した成功した起業家はいないという元マイクロソフト社長の成毛さんの記事があり、目的のない資格取得に意味はないという記事の本意には同意ですが、MBAの学位を持った起業家や経営者がいないわけではないので、著名な方を紹介したいと思います。
MBAを取得している起業家
イーロン・マスク
成毛さんがMBAを取得していない成功した起業家としてあげているのはビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグ、ジェフ・ベゾス、ジャック・マーに加えてイーロン・マスクをあげています。イーロン・マスクは南アフリカで生まれ、アメリカに移住後Paypalを共同創業し、テスラ、スペースXなど多くの事業を創業しています。彼はペンシルバニア大学のウォートン・スクールのMBAを持っています。
フィル・ナイト
NIKEの創業者のフィル・ナイト。最初は日本のスニーカーの輸入からスタートして、自社ブランドとしてNIKEを創業して世界一のスポーツブランドへと成長させました。その過程が描かれたSHOE DOGは翻訳もされて大ヒットしています。NIKEは1980年にアップルと同じ年に上場をしており、スティーブ・ジョブズと同じ年代の経営者となります。
フィル・ナイトはアントレプレナーシップで著名なスタンフォード大学のスタンフォード・グラディエイトスクール・オブ・ビジネスでMBAを取得しています。
スコット・マクリー二
Unix SystemV系のSun OS・SolarisなどOS、Javaという現在も広くビジネスで利用されている言語を開発するなどインターネットの拡大に大きな影響を与えました。スコット・マクリーニはSun Microsystemsの共同創業者であり、Sun Microsystemsの顔とも言うべき人でした。
彼もスタンフォード大学のスタンフォード・グラディエイトスクール・オブ・ビジネスでMBAを取得しています。
マイケル・ブルーンバーグ
ブルーンバーグは情報端末だけでなく、Business Weekというビジネス雑誌も買収するなどメディアとして拡大し、マイケル・ブルーンバーグはアメリカで13番目に資産を持った起業家です。ブルーンバーグは、ハーバード大学のハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得しています。
フランク・バッテン
あまり有名な方ではないのですが、1952年にハーバード大学のハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得しています。彼のもっとも著名な業績は、Weather Channelという天気予報専門のニュースネットワークを創業したことです。
トニー・フェルナンデス
日本人には馴染みのない方ですが、アジア・ビジネスでは著名な起業家で、ローコストキャリと言われる格安の航空会社AirAsiaのCEOです。
マレーシアのクアラルンプールで生まれたインド人のトニーは、London School Of Economicを卒業後ヴァージンアトランティック航空、ワーナーミュージックなどを経て、経営破綻していたAirAisaを30円で買収し、アジア最大級のLCCへと成長させました。その後、チェーンホテルズという格安ホテルを創業しています。
彼は、セントラル・ミシガン大学でMBAを取得しています。
MBAを取得している経営者
上記のように多くの起業家がMBAを取得していますが、成功した経営者まで目を向けると更に多くのMBA取得者がいます。
ティム・クック
スティーブ・ジョブズがアップルに復帰した後のアップルの再生をサポートし、スティーブ・ジョブズのあとをついで現在もアップルCEOのティム・クックはデューク大学のフーカ・スクールでMBAを取得しています。ちなみにティム・クックはアウバーン大学でエンジニアリングの学位をとっています。
メアリー・T・バラ
General Motorsという1908年に創業した巨大企業の女性CEOとして著名なメアリーは、転職しながらキャリアを築くことが普通のアメリカにおいて1980年からGM一筋というキャリアです。彼女はGeneral Motors Instituteでエンジニアリングの学位取得後、1990年にスタンフォード大学のスタンフォード・グラディエイトスクール・オブ・ビジネスでMBAを取得しています。
メグ・ウィットマン
もっとも著名な女性経営者のひとりで、現在はHP(ヒューレット・パッカード)のCEOを務めています。その前にはオンライン・オークションのeBayなど多くの企業でCEOや取締役をつとめています。彼女はハーバード大学のハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得しています。
インドラ・ヌーイ
インド生まれのインドラは、世界最大級の食品会社PepsiCoのCEOを務めています。彼女はMBAをカルカッタにあるIndian Institute Of Managementを取得しています。
MBAや大学は意味がないのか
自分がスティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾスのようなスキルやアイディアを持っていると信じているのであれば、素直に起業して成功しましょう。
僕のような一般人は、一定の教育を受けているというバッチとしてMBAを取得する意味があると思いますし、MBAの同級生や教授などのネットワークは無駄な投資になっていません。
ただし、アメリカのMBAは社会人2−3年の経験をもった20代の子のためのものなので、日本人30代のミドルキャリアの方は少し高くてもExecutive MBAを取得することで、同年代のネットワークや意味のある教育を受けられると思います。