Amazonが販売しているFire Tabletは、iPadや他のタブレットよりもかなりお求めやすい価格と、それなりの機能という商品です。プライムデーなどのセールでは8インチのタブレットが通常約1万円の商品が5,000円を切る価格で販売されており、iPadミニが5万円、アンドロイドのタブレットがHUAWEIやLENOVOのもので2万円程度することを考えると、この価格で持ち運びできるツールとして使えるのは素敵です。
ただし、Fire Tabletはアンドロイドベースですが、Amazon独自のものなのですべてのアンドロイド向けのアプリが利用できるわけではないというのが注意点です。弱点については、Fire Tabletについて検索したり、amazon.co.jpのレビューを見るとたくさん書いてありますが、LINEが使えない、GPSがないなど多種多様な問題が列記されています。
それでも、5,000円のタブレットがあることで、自宅の中で場所を選ばずに英語を学習するツールとして考えると、非常に役立つツールになります。
多聴・シャドーイングに最適なFire Tablet
リスニング強化のために避けて通れない多聴、ポッドキャストや英語字幕付きのTEDなど様々な素材がある現在ですが、多聴はなんどか聞くことが必要になるため、自分の好きな映画や本など何度聞いても興味が継続するものも必要です。そこで、Fire TabletのKindleに搭載された英語の音声読み上げが活躍します。
英語の電子書籍を読み上げてくれる音声読み上げは、スピードの調整もできるため、自分の好きな作品を読み上げスピードをゆっくり聞いたり、2倍速で少し早めにきいたりということもできます。どうしてもわかりにくいところをもう一度ゆっくり聞いてみると耳に残って通常のスピードでも聞きやすくなるなど、ポッドキャストや音声素材よりも自由な使い方ができます。
英語の小説もかなりの選択肢が無料で提供されています。特に名作と言われる書籍は多く、「不思議の国のアリス」、「オズの魔法使い」といった児童書の名作、「シャーロック・ホームズの冒険」といったミステリー、海外の人が興味を持つ日本の文化を英語で解説した茶道の本など無料でも選択肢がたくさん。さらに、Kindle Unlimitedに申し込めば、より多くの作品が対象となります。
現代のビジネスでは、さまざまな出身の英語が混ざったミーティングも多いです。男性、女性、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語など読み上げ方を変えて同じ素材を聞くことで、多様な英語になれることもできます。特にテックの会社でインド人が何言っているのかわからないと呆然としている方は、インド英語の追加音声をダウンロードして、慣れましょう。
設定方法
Fire Tabletの音声読み上げの利点である多様な英語を活用する設定をしましょう。Fire Tabletのホーム画面にある「設定」から、「キーボードと言語」を選択、「追加音声をダウンロード」というメニューをクリックすると、男女・国別の英語の音声データをダウンロードできますので、全部ダウンロードしておきましょう。
ややこしいのがアメリカ英語男性といった表記でなく、英語(アメリカ合衆国)JoeyとSallieと表記されています。Joeyが男性、Sallieが女性です。ダウンロード後に「デフォルト音声」を選択して準備完了です。
利用方法
ホーム画面の「本」からお好きな洋書を開いて、Text-To-Speechに対応している書籍の場合は画面をタップすると画面下部に「▶」という再生マークが表示されます。これをタップすると音声読み上げが開始されます。再生を始めると再生マークの左隣にスピードを調整する事ができるアイコンを押して、再生スピードを調整しましょう。
英語学習アプリ
アマゾンも英語学習での利用をひとつのケースとしているようで、Amazonのアプリストアには英語学習特集があります。Google Play Storeほどのラインナップはありませんが、ある意味選びやすいです。