マーケティングの方法はテクノロジーの進化とともに変化しています。同時に消費者の行動も変化しています。効果的なマーケティングを実施するために、コミュニケーションの設計においてキーとなるシンプルな数値で研究結果を紹介します。
消費者の脳の動き
脳はテキストよりもビジュアルで理解
ビジュアルは文字よりも6000倍早く処理されていることが3Mによって発表されています。
情報はビジュアルにより記名率が高くなる
関連したビジュアルで提供荒れた情報は約65%が記憶として維持されるのに比して、口頭・音声で提供された情報は10%程度しか思い出されない
28%しか文字を読んでいない
アイトラッキングを利用した調査によると、80%の人はビジュアル・コンテンツに目を通しているのに対して、テキストは28%の人しか読んでいない
音声がコミュニケーションに占める割合は7%のみ
93%のコミュニケーションはノンバーバル(音声ではない)で行われている、結果として脳はビジュアルでのコミュニケーションを優先的に処理する
65%の人はビジュアルで学習する習慣
学習というとテキストや書籍が主流と思われることが多いが、65%の人はビジュアルをベースに学習するタイプの頭脳を持っている
人はイラスト・ビジュアルの指示により従う
テキストだけの指示やインストラクションに比べて、イラストやビジュアルで示されると323%高く従う
ウェブサイトで見ているのはビジュアル
ウェブサイトは記事やコンテンツなど文字を読んでいることが多いと思われがちだが、アイトラッキングでの調査による人は文字よりも画像を10%高く見ている
動画・ビデオの効果
60%のマーケターは動画を活用
フェースブックなどソーシャルメディアの拡大とともに動画やビデオコンテンツを利用しているマーケターは60%、さらに多くの動画コンテンツを作成する意向を示している広告主は73%。
動画消費の過半数以上はスマートフォン
2014年時点でも50%の動画消費はスマートフォンで行われており、さらに増加する傾向がある
ライブ動画は3倍視聴される
YouTubeやFacebookで実施できるライブ動画は、普通の編集された動画よりも3倍興味を獲得しており、リアリタイム性の重要性は増している
長い動画よりも短いフォーマット
スマートフォンで再生される動画の55%は5分以内の動画、長尺よりも短いフォーマットが好まれるが5分以上になると完全視聴は大きく落ちる
音声へのこだわりは少なめに
フェースブックで再生される動画の85%は音声なしで見られている、ボイスオーバーや音楽で興味を引くテレビCMの手法は通用しない
ビデオコンテンツがウェブの主流に
インターネット上のトラフィックの74%が動画コンテンツですでに占められている、データ容量の大きさも要因のひとつだが、消費者はネット上の動画に慣れている
ライディングページには動画を必ず設置
ランディングページはシンプルにするべきか、動画を使うべきか?動画があるランディングページは86%コンバージョン率を改善する
商品説明は動画コンテンツで実施
商品の詳細や情報をテキストで読むよりも、動画で見ることを好む人が4倍多い
ビデオの有無で変わるブランド好感度
25%の消費者はウェブサイトにビデオがない場合、ブランドの魅力は競合に劣ると考えている
動画を含むコンテンツは300%のレスポンスを生む
動画のある記事はそうでない記事よりも300%多いインバウンド・リンクを作る、アーンドメディア化には動画が必須
2019年にはウェブトラフィックの80%
動画コンテンツは2019年にはグローバルのウェブトラフィックの80%を占めると予想されている
メールマーケティングも動画が有効
動画をメールにリンクして送った場合、そうでない場合に比べて50%高い閲読率、300%高いクリックを獲得できる
動画は記憶に残る
生活者が摂取する情報量は増すばかりだが、80%の人が前の月に視聴したビデオのコンテンツを思い出せる
動画視聴は購買を検討を増やす
72%の消費者がプロダクトデモの動画を見た後、購買を検討すると応えている
B2BマーケッターはSlideshareを意識すること
日本に留まらないマーケティングを行うことが多いB2Bマーケッター、北米では41%のB2BマーケッターがSlideshareをコンテンツのプラットフォームとして利用しています。LinkedinとSlideshareという接続されたプラットフォームを意識することで、ターゲットされた特定領域の専門家にアプローチ可能です。
リッチ・コンテンツの種類
コンテンツの素材を分類するとストックフォトが35%、インフォグラフィックが30%、ビデオが15%となっている。海外はインフォグラフィックの効果はいまだに高い。